39歳ナカジが1球で決めた!「ヒーローになる場面で回ってきたな、と」巨人3位転落危機を救う逆転2点打

[ 2021年8月18日 21:46 ]

セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2021年8月18日    松山 )

<ヤ・巨(14)>2安打2打点の中島はダブルピースで笑顔を見せる (撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 直接対決で巨人が敗れれば3位転落という危機をプロ19年目のベテラン、中島宏之内野手(39)のバットが救った。

 1―2で迎えた7回、この回から登板した2番手右腕・石山から先頭の岡本和が四球で出塁し、1死後、大城が右翼線二塁打を放って二、三塁。このチャンスで打席に入った中島は初球の真ん中直球を右前に弾き返し、同点そして逆転の走者を次々にホームへと迎え入れた。0―2で迎えた5回には無死一塁で右前打を放って一、三塁とチャンスを広げ、続く吉川の遊ゴロ併殺打の間に1点を返す攻撃を演出。「7番・一塁」で先発出場し、3打数2安打2打点の活躍だった。

 試合後、雨の降る松山・坊ちゃんスタジアムでのヒーローインタビューとなった中島は3―13で大敗を喫した前夜を踏まえ「きのう大差でやられてたんで、きょうは何とか勝ちたい、と。そういう思いで最後見てました」とし「チャンスで回してもらったんで、ちょっとヒーローになる場面で回ってきたな、と。思ってました」とニヤリ。「初球から打ちにいこうとは決めてましたんで」と1球で決めた殊勲打を振り返った。

 首位・阪神も勝ったためゲーム差は試合前の「2」から変わらなかったが、これで後半戦は4勝1敗。チームの調子について「いいと思いますよ」とした中島は、松山のファンへのメッセージを求められると「これから雨が強くなるかもしれないんで気を付けて帰ってください。きょうはありがとうございました」と呼びかけ、スタンドの拍手を浴びていた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月18日のニュース