19年越しの「夢」叶う 3ラン放った神戸国際大付・武本の父は県大会決勝で涙「甲子園優勝が目標」

[ 2021年7月29日 17:34 ]

全国高校野球選手権兵庫大会決勝   神戸国際大付7ー3関西学院 ( 2021年7月29日    ほっともっと神戸 )

<神戸国際大付・関西学院>3回2死一、二塁、神戸国際大付・武本は右越えに3点本塁打を放ち大喜びでベンチに戻る (撮影・奥 調)
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 頭は冷静に、そして心は熱く。1―2の3回2死二、三塁。5番・武本琉聖(3年)が一振りで試合の流れを一変させた。

 「直球待ちだったけど、相手投手は左打者にカーブが多い。肩口から来た球を捉えられた。少し泳いだけど、入れと思って走りました」

 初球を振り抜いた打球は右翼席に向け、大きな弧を描いた。会心の高校通算16号3ランに、思わずガッツポーズも出た。「あまりするタイプではないのですが、してしまいました…」。4年ぶり3回目、春夏連続の甲子園切符を引き寄せる一発となった。

 父の思いも背負って打席に入った。父・剛実さん(36)は神戸国際大付OBでヤクルト・坂口智隆と同級生。3年時だった2002年の兵庫大会決勝・報徳学園戦。「5番・右翼」でスタメン出場したものの、0―5で敗れ、甲子園出場を逃した。武本が同校進学を決めたのは父の影響も大きかった。

 「映像も見ましたが、父が最後の打者で、すごく悔しそうにしていたのを覚えています。父が行けなかった分、自分が決勝で勝って、甲子園に行く」

 中学3年の夏、父親から当時の銀メダルを手渡された。「お前は金メダルに変えて、甲子園に行け」。胸に響いた激励を忘れたことはなかった。

 今春選抜大会では2回戦で仙台育英(宮城)に5―13の大差で敗戦。武本も全2試合にスタメン出場したが、7打数0安打だった。「力の差をハッキリと受け止めさせられた。レベルの高い野球をするため、もう1回、甲子園に出る。そしてああいう試合をして、甲子園で優勝することが目標」。最初の目標だった夏の甲子園切符はつかんだ。聖地で頂点に立つために、チーム一丸で戦う。

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