押しても引いてもスゴい 注目の市和歌山・小園が今春初実戦で148キロ チェンジアップも冴え圧巻11K

[ 2021年3月8日 05:30 ]

練習試合   市和歌山3ー1近大付 ( 2021年3月7日    近大生駒グラウンド )

<練習試合 市和歌山・近大付>力投する市和歌山・小園(撮影・平嶋 理子)
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 第93回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に出場する市和歌山の152キロ右腕、小園健太投手(2年)が7日、近大付戦に今春対外試合初登板し11奪三振で1失点完投した。ドラフト1位候補にあげる阪神など7球団10人のスカウトが視察する中、球数を意識して最速148キロを計測し、新たな決め球のチェンジアップの精度の高さも披露した。

 「令和初」となる選抜の頂点に立つことを見据えた試投だった。小園は試合中盤にギアを上げるプラン通りの内容で119球完投。5回2死から4連続を含む11奪三振で1番打者を4打数4三振に仕留めるなど近大付上位打線のバットに空を切らせた。

 「狙ったわけじゃないですけど、相手の狙いと逆の球を投げたら、三振が取れた。この打者には、この球と決めて、テンポを上げていけた」

 自身の今春初実戦で意識したのは三振の数でも、最速148キロを計測した球速でもない。球数を意識しての完投だった。選抜でも7日間で計500球の球数制限が設けられる。1回戦は問題ないが、2回戦から決勝までは予定通りなら7日間での実施。4試合を戦うためには単純計算で1試合125球以内が目安となる。「4回終わったところで60球(135球完投ペース)くらいだったので、完投を目指して5回から調整していきました」。その中での4連続三振が底力の証明でもあった。

 「9回を投げきれたし、真っすぐのキレも上がってきた。チェンジアップが効果的だということが分かったのも良かった」

 4回無死一、二塁ではカットボールで相手4番を投ゴロ併殺。2死三塁から右適時打を許したが、後続をツーシームで二ゴロに退けた。その2種類に加え、冬場に取り組んだチェンジアップでタイミングを外せることが確認できたのも収穫だった。

 「甲子園は初めてだけど、あの舞台で投げるイメージはできている。監督から投げやすいと言われたし、心配はしていません」

 今後は2試合に登板して大会4日目の県岐阜商との初戦に備える。栄冠も世代No・1の座も譲るつもりはない。(鈴木 光)

 《往年の甲子園ヒーローも二重丸》かつての甲子園のヒーローが小園の可能性に二重丸をつけた。池田の主力として82年夏、83年春と2大会連続優勝した巨人スカウト部の水野雄仁参与は、昨秋近畿大会などの映像は見たが「生小園」はこの日が初めて。「いい投手だし、投球を知っている」とメモを取りながら一球一球を身を乗り出して確認した。「ストレートと同じ振りで内側にも外側にも曲げられる。ボールに強弱がつけられるし、ギアを上げて狙って三振も取れる。非常に楽しみな投手」。3年時は“阿波の金太郎”のニックネームで甲子園を沸かせた自らの姿を重ね合わせるように「トップクラス」と高い評価を与えた。

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