楽天ドラ2右腕・高田孝 「新庄流」フォームで開幕1軍狙う

[ 2021年1月16日 05:30 ]

初のブルペン投球を行った楽天のドラフト2位・高田孝
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 セットポジションに入る前だ。楽天のドラフト2位・高田孝(法大)は両手をググッと天に突き上げた。誰かに似ている。もしかして…。156キロ右腕は「新庄さんがやっているのをたまたま見て参考にしました」。仙台市内の2軍施設で行われている合同自主トレで、チームの新人一番乗りでブルペン入り。「新庄流」のフォームでカーブを交え、テンポよく20球を投げ込んだ。

 バットを高々と掲げてから構えるのは新庄氏の代名詞だった。投手と打者の違いはあるが「腕と肩甲骨を上げてからスッと下ろすと、(肩の周囲などが)スムーズに動けてパワーが発揮できる」と高田孝。きっかけは昨年11月、何げなく見ていたテレビだった。新庄氏は現役復帰を目指して12球団合同トライアウトに挑戦。話題を集め、当時はメディアにも数多く取り上げられていた。そのフォームを見てピンときた。すでに大学野球は引退していたが、すぐに試すと「最初は遊び感覚だったけど、僕の中でしっくりきた」という。

 「今日は6~7割の力。初めてのブルペンで周りの目も感じて少し力んだけど、出だしとしては上々」。今後は徐々に球数を増やしながら「1月中にあと5回、ブルペンに入りたい」とのプランを描く。1位の早川(早大)は法大時代から六大学でのライバル。春季キャンプでの実戦へ向けても「機会を頂ければ、しっかり早く投げて最初からアピールしたい」と意気込んだ。新庄流。プロの世界で本家に負けない旋風を巻き起こす。(鈴木 勝巳)

 ◆高田 孝一(たかだ・こういち)1998年(平10)6月3日生まれ、神奈川県出身の22歳。小2から野球を始める。北の台中を経て、平塚学園では甲子園出場なし。法大では2年春からリーグ戦に出場し、18年に大学日本代表に選ばれた。東京六大学野球リーグ通算31試合で7勝3敗、防御率3.22。1メートル83、91キロ。右投げ右打ち。

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