【21年版・球界“新”士録(1)】巨人ドラ3・中山 車と競争して磨いた俊足 坂本の道駆け上がる

[ 2021年1月16日 08:30 ]

ダッシュする中山(撮影・森沢裕)
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 プロ野球12球団のルーキーたちは入寮を終え、合同自主トレをスタートさせた。話題の新人選手を紹介する「21年版 球界新士録」。連載第1回は、リーグ3連覇、9年ぶりの日本一奪還を目指す巨人から――。

 車と競争した18歳が、一流への階段も駆け上がる。1メートル82の大型遊撃手。「坂本2世」として期待される中山は高校通算17本塁打のパンチ力もさることながら、50メートル5秒9の俊足も魅力だ。その脚力は中学2年時から始めた車との約20メートルの短距離走で磨きをかけた。

 「まだ体力が余っているときはいい勝負ができるんですけど、最後の方はバテる。(運転手も)びっくりしていたんじゃないですかね」。名古屋市の自宅前の道路で、安全に注意しながら通りかかる車とダッシュで競争。これを10本繰り返していた。驚きの練習法を始めたのは、リオ五輪400メートルリレーの銀メダリスト・山県亮太の影響だった。「山県選手がそのトレーニングをしているというのを聞いて、自分も取り入れた」と振り返る。

 左打ちで広角に打てる打撃も持ち味。ミート力を重視してきたが、その基礎も自宅での練習にある。同じ中京大中京野球部出身の父・慎也さん(45)のために、祖父が作った3メートル四方の練習スペース。父がトスした球を来る日も来る日も打ち返し、「それがミート率のアップにつながっている」と自信を深める。

 初めて東京ドームに観戦に訪れた小学2年の時から大ファンの巨人に入団。憧れだったのは、同じ遊撃手の坂本だ。「(坂本2世と言われ)凄く光栄。少しでも近づけるようにやりたい」。遊撃手を始めたのも坂本がきっかけ。偉大な主将の背中を追い「トリプルスリーを獲りたい」と大きな目標を掲げる。(田中 健人)

 ◆中山 礼都(なかやま・らいと)2002年(平14)4月12日生まれ、愛知県出身の18歳。小1で野球を始め、中京大中京では1年夏からベンチ入りし、2年秋に中日のドラフト1位右腕・高橋宏らとともに明治神宮大会優勝。昨夏の甲子園交流試合は「3番・遊撃」で出場。遠投は105メートル。1メートル82、80キロ。右投げ左打ち。

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