887日ぶり白星の中村祐「いや~…すごくうれしいです」25年ぶり初回3連発浴びた神宮でやり返した!

[ 2020年10月4日 22:45 ]

セ・リーグ   広島6―4ヤクルト ( 2020年10月4日    神宮 )

<ヤ・広>ヤクルトに勝利しヒーローインタビューを終え声援に応える中村祐(撮影・会津 智海)
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 広島の中村祐太投手(25)がヤクルト戦(神宮)で5回3安打1失点と好投。今季3度目の先発登板で2018年5月1日の巨人戦(マツダ)以来887日ぶりとなるプロ通算9勝目を挙げた。

 今季初登板だった9月20日のヤクルト戦(神宮)でいきなり25年ぶりプロ野球タイ記録となる初回先頭打者から浜田、青木、山田哲に3者連続本塁打を浴びると、5回途中には左足がつるアクシデントにより降板。9月27日のDeNA戦(マツダ)でも梶谷に初回先頭打者アーチを被弾し、2試合連続での初回先頭打者アーチ被弾は球団では1979年の北別府学以来41年ぶりという不名誉な記録を樹立したが、3度目のマウンドで待望の白星をつかんだ。

 2年5カ月ぶりにつかんだ久々の勝利に「いや~…すごくうれしいです」と笑顔が弾けた中村祐。「正直あまり調子良くなかったので、もう会沢さんのリードを信じて、ミットめがけて、一生懸命腕振ってました」と噛み締めるように言葉を区切りながら話した。

 味方打線が初回に1点先制。2回には先頭・西田に同点ソロ弾を許したが、直後の3回に田中広が勝ち越しソロ。4回には無死一、二塁のピンチを招いたが、西田、エスコバー、山崎を3者連続三振に仕留めて得点を許さなかった。「1点を取られても同点というぐらいの気持ちでしっかりミット目がけて腕振った結果があの結果になったのかなと思います」と中村祐。3者連続三振も「まだ序盤だったので、気を引き締め直して次のイニングっていうふうに切り替えました」と続く5回は3者凡退。この回限りで降板すると、チームは追いつかれることなく勝ち切った。

 「すごい頼もしいですし、序盤に点を取ってくれたので気持ちよく投げることができました」と打線に感謝した25歳。「残り30試合となったシーズンに向け「この状況の中でも応援してくれるファンの皆さんの期待に応えられるように1試合1試合必死に頑張っていきますので応援よろしくお願いします」と話すとスタンドから盛大な拍手が降り注いだ。

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2020年10月4日のニュース