巨人16年ドラフト組 吉川尚、松原、大江が躍動 松原「4年目のメンバー…日本一まで」

[ 2020年10月4日 18:22 ]

セ・リーグ   巨人7-1阪神 ( 2020年10月4日    甲子園 )

<神・巨>ファンの声援に笑顔で応える松原(撮影・北條 貴史)
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 選手全員に明確な役割がある。巨人の16年ドラフト組が投打に役目を果たして、チームの優勝マジックは2つ減って17となった。

 ヒーローインタビューで16年育成ドラフト5位の松原は「何とか食らいついていい結果になった。(1番の)尚輝との1、2番でいい流れを持ってこられた」と笑った。

 2-1の7回だった。2番手の藤浪に対し、1死から炭谷が右前打すると、原監督は代走・増田大を送る。続く若林との間でランアンドヒットを決め、一、三塁とし、16年ドラフト1位の吉川尚が右翼へ適時二塁打。さらに1死二、三塁から松原が中前2点打して3点を奪い、試合を決めた。松原が95年1月生まれで吉川尚は同年2月生まれ。「同期入団ですし、2人で1点を取れるような1、2番になりたい」と力を込めた。

 16年ドラフト6位の21歳大江も試合の流れを渡さなかった。先発の戸郷が初回から制球が定まらず、2-0で迎えた3回に1安打3四球で1点を返されたところで、原監督は大江にスイッチ。無死満塁の大ピンチだったが、ボーアを外角低めへのスライダーで空振り三振。さらに原口を一邪飛、小幡をスライダーで空振り三振に仕留め、ピンチを脱すると、4回も無失点で切り抜けて今季3勝目を挙げた。大江は「ずっと戸郷が頑張ってローテーションを守っていたので、何とかこの場面は無失点で抑えてカバーしてあげたいと思ってマウンドに上がりました。一人一人全力で投げ込むことができました。ほっとしています」と話した。

 ベンチ全員が一丸となって優勝に突き進む。松原は「プロ4年目のメンバーはまだまだ活躍できないところがあるので、日本一までやっていけたら。守備でも走塁でも何とかチームに貢献できたら」と言った。志の高さはチームの競争を生み、さらにチームの層は厚くなる。

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2020年10月4日のニュース