巨人 セ史上最速72戦でM38点灯!“スーパー・チューズデー”菅野開幕11連勝で決めた

[ 2020年9月16日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―3阪神 ( 2020年9月15日    東京D )

<巨・神>10連勝までの写真が入った「11」を手に笑顔を見せる巨人・菅野(撮影・森沢裕)
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 巨人は15日、阪神に6―3で勝って今季初の8連勝をマークし、優勝マジック38を点灯させた。72試合消化時点でのマジック初点灯は、セ・リーグ最速。菅野智之投手(30)は3度のビハインドを背負いながら6回を3失点でまとめ、打線の逆転を呼んだ。開幕投手としての開幕からの連勝を11に伸ばし、1938年春のスタルヒンに並ぶ球団最長記録に。ダブルの快挙を弾みとし、連覇へと突き進む。

 雄弁に語ったのが、逆球だった。菅野の気迫を、意地を、執念を――。「自分が出せるマックスの球を投げよう。スライダーも真っすぐも抜けて決まらない。コース重視よりも球威重視」。1―2の4回2死満塁の場面で立てた、骨太戦略だ。

 「今日はあまり体調が良くなかった」という。木浪を追い込み、理想は内角球での三振。力の限りの球は外角に外れたが、この日最速タイの151キロを計測。球威に驚いたようにバットは力なく空を斬った。5回までの3失点は今季初めて。近本の2打席連続ソロという「計算してなかった」展開を、その剛腕で振り払った。

 「スーパー・チューズデー」。米国の大統領選挙が重要な局面を迎えるヤマ場だ。巨人は開幕から、週の連戦の大事なスタートとなる火曜日に負けなしの11連勝。この逆球こそ「結果オーライは良くないかもしれないけど“ターニングポイント”だった」と振り返る。11度の火曜日ゲームのうち9試合に登板。自身も開幕から11連勝を飾り、セ・リーグ史上最速の72試合目でマジック38をともした。

 早くも昨季に並ぶ11勝目。昨年は腰痛に苦しみ優勝会見で涙を見せた。離脱もあり貢献できなかったという自責の念。原監督から間髪入れず「彼は一度もギブアップしなかった」と言葉を掛けられ、口を真一文字に目を潤ませた。今季への並々ならぬ思いは、この涙が「岐路」と言える。

 原監督を「野球界の大統領」と言ったのは宮本投手チーフコーチ。コーチに就任する以前のタレント時代にテレビ番組で評している。第3次政権に入り「(マジック点灯は)5くらいになると意識する。まさにマジックですから」と冷静だが、2年連続リーグ優勝を待つ「G党」にとってはうれしい指標となる。

 政権を支える選手会長は、スタルヒンの38年春の大記録に並んだ。過去の偉業を掘り起こし「まさか自分が並べるとは思ってもなかった。スポットが当たることでスタルヒンさんも喜んでくれているのかなと思います」と感無量だ。近衛文麿首相が国家総動員法を施行したのが38年。その歴史の古さが分かる。

 「今日勝てばマジックが点灯するというのは頭に入っていた。絶対勝ちたいという一心だった」。まさに、職務を全うしたのである。(神田 佑) 

 ○…巨人に優勝へのマジックナンバー38が初点灯した。マジック対象の阪神は残り47試合に全勝しても83勝33敗4分けの勝率.716止まり。巨人が残り48試合のうち、阪神との10試合に全敗としても、それ以外の38試合に全勝すれば、84勝32敗4分けの勝率.724となり阪神を上回るため。

 ○…巨人はチーム72試合目でマジック初点灯。現在のマジックが定着して以降、マジックの最速点灯は65年南海の開幕58試合目だが、セでは最速になった。

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