阪神 ヤクルト・高橋打てず今季最悪散発3安打で今季4度目零敗

[ 2020年7月31日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―6ヤクルト ( 2020年7月30日    神宮 )

<ヤ・神>7回1死、遊飛に倒れ、藤浪(左)を援護できなかった大山(撮影・大森 寛明)
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 連勝街道を支えた得点力はむなしくもナリを潜めた。阪神は30日のヤクルト戦で打線が前日29日の同戦の2回から17イニング連続無得点、それも今季ワースト散発3安打で、力投する藤浪を援護できなかった。

 「藤浪晋太郎に借りをつくってしまった。阪神タイガースの宝と言ったらおかしいけど、そういうピッチャーに頑張ってる姿を見せられてね。つぎ晋太郎が投げる時は野手みんなで“この前の借りを返してやろうぜ”となってほしいです」

 井上打撃コーチがナインの悔しさを代弁し、奮起を促した。チャンスが少なかった分、なんとかしたかったのは0―4の8回。内野安打、四球、相手失策で1死満塁まで攻め込んだものの、陽川が二ゴロ併殺打に倒れた。一発が出れば藤浪の黒星を消せる好機は、一瞬で消滅した。

 またしても高橋を攻略できなかった。前回対戦16日は6回途中4安打2得点。対策で起用された右打者が役割を果たせない。不調の糸井に代わる形で24日の中日戦以来5試合ぶりに1番で出場した陽川は初回先頭の中前打のみで4打数1安打。木浪に代わり3試合ぶりに遊撃で出た北條は、3打数無安打に終わってしまった。

 「リーグ屈指と言ってもいいぐらい力のあるボールを投げる。糸口をつかめなかったのが、ズルズルいってしまった理由かな」

 同コーチが振り返ったように、複数走者を出せたのは試合を通じて8回だけだ。加えてサンズが3試合ぶりの無安打、大山が4試合ぶりの無打点、ボーアが4試合ぶりの無安打と、頼みの中軸も機能しなかった。

 今季4度目の零敗が示す通り、多くの打者に不調の兆しが見えたここ2試合。甲子園帰還後の再浮上に期待したい。(巻木 周平)

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