阪神・梅野 2試合ぶり先発で今季1号「相手の1番良い球を打ち返すことができた」

[ 2020年6月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-3ヤクルト ( 2020年6月25日    神宮 )

<ヤ・神(3)> 8回無死、勝ち越しソロを放ちナインとエアタッチをかわす梅野(撮影・大森 寛明)
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 技と力を兼ね備えた見事な一撃だった。阪神の梅野が25日のヤクルト戦で2試合ぶりに先発。8回、先頭打者として、マクガフのフルカウントからの149キロを仕留めた。

 「なんとか塁に出ようと思ってコンパクトなスイングを心がけていました。ホームランは狙っていなかったのですが、相手の1番良い球を、打ち返すことができました」

 内角の難しいボールを体をクルリと回転させながら芯でとらえると、打球は左翼フェンスはるか上を通過してスタンド中段ではねた。12打席目で飛び出した今季1号。空砲に変わってしまったが、昨夜から続いていた悪い流れを断ち切る貴重な役割を果たした。

 「秋山、岩貞の同級生2人が踏ん張ってゼロで抑えてくれていたので、1点取ることができて良かった」

 先発秋山は要求したボールを構えたところに投げてくれた。2番手岩崎は無死一、二塁からの救援登板で踏ん張ってくれた。女房役として、思いに応えないまま終わるワケにはいかなかった。

 3回先頭の第2打席にチーム初安打の左中間二塁打を放っていて、チーム唯一の複数安打。守っては8回まで無失点試合を演出。4回二死一塁で村上の二盗を“バズーカ”で刺して、今季初の盗塁阻止も記録した。

 原口、坂本との併用が続く現状で、悔しさを晴らすような、意地を見せつけるような活躍だった。18年から2年連続でゴールデン・グラブ賞を獲り、求められるレベルが高い今シーズンも攻守で躍動中。チームに欠かせない存在であることは、言うまでもない。(巻木 周平)

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