中畑清氏 ずっと打てなかった鋭いカーブ…キーオ氏は「オレの選手寿命を短くした」

[ 2020年5月4日 06:30 ]

元阪神キーオ氏死去

中畑清氏
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 【悼む】びっくりだよ。きのう番組(「追跡LIVE!Sportsウォッチャー」=テレビ東京系)で彼の鋭いカーブに苦労した話をしたばっかりだったんだ。懐かしい話を思い出したら、突然だもんね。

 ナックルカーブだと思うんだけど、私も原(現巨人監督)も苦手でね。頭に向かってくるからのけぞって、膝を屈伸してよけたら、鋭く曲がり落ちてきてストライク。原も最初は同じように屈伸してたけど、克服したんだよね。でも、私はずっとダメだった。

 彼が阪神に入ったのは87年かな。晩年になるとカーブは得意なはずなんだけど、キーオのカーブは打てなくて彼が先発のときはスタメンを外された。番組で「オレの選手寿命を短くしてくれた」と話したように、89年にユニホームを脱いだ。質のいいカーブを投げてた投手といえば、私の中ではキーオと牛島和彦(本紙評論家)の2人かな。

 それにしても寂しいなあ。一緒に戦った仲間が…。ご冥福をお祈りします。(スポニチ本紙評論家)

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2020年5月4日のニュース