広島 首脳陣も完全分離練習 小園の練習には「テレワーク」導入

[ 2020年4月13日 05:30 ]

練習中に鈴木誠(背番号1)、小窪(背番号4)と話す佐々岡監督
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 広島は12日のマツダスタジアムでの時差分離練習から、首脳陣も午前と午後の2班に分ける「完全分離」を導入した。新型コロナウイルスの感染対策として、選手に採用していた班分けを首脳陣にも導入。小園の練習には「テレワーク」が導入され、坂倉には「考える力」を求めるなど、担当コーチが直接指導できない状況にも前を向いた。

 首脳陣は、選手の半数と顔を合わせることもかなわない。コーチ陣を午前と午後の2班に分ける「完全分離」が始まった。

 感染症対策として8日から選手を2班に分ける時差分離練習を導入。首脳陣は担当の班以外の直接指導を控えることで、両組の練習に参加してきた。11日に三次市で23人の新型コロナウイルスの感染が確認されるなど県内の感染拡大を踏まえて、対策の厳格化をさらに進める形となった。

 午後組のA班に入った佐々岡監督は「選手個人でしっかりやってもらって、何かあれば随時、コーチからの報告があると思う。(B班とは)会わなくなるけど、高ヘッドと分かれているし、電話で情報を交換したい」と説明。B班の高ヘッドコーチは「電話などでコミュニケーションは取れる」と心配無用を強調した。

 若手への指導方法に影響がありそうだ。山田内野守備走塁コーチと別班となった小園は、広瀬外野守備走塁コーチと内野練習を行った。大洲寮で待機していた山田コーチとビデオ通話でつなぐ“テレワーク”で練習内容を確認。小園は「変わらずいつも通りできた。下半身強化だったりキレを出すことも大事」と汗を流し、山田コーチは「(ビデオ通話で)しっかり確認できた。やってほしいことは伝えている」と振り返ったように、大きな支障はなかった。

 坂倉と倉バッテリーコーチも別班に決まった。マンツーマン指導を続けてきた同コーチは、「言われるばかりではなくて、自分で考えてできる選手になってほしい。この時期に捕手の細かい技術練習はほとんどないけど、必要ならビデオ電話で映像をつなごうとコーチ陣で話し合っている」と“考える力”を養う期間と前向きに捉えた。非常事態でも成長は止まらない。(河合 洋介)

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