村上 新たなツバメの4番像創り出す!ヤクルト打線の中心へ20歳の覚悟「僕にしかできないことある」

[ 2020年3月19日 06:31 ]

インタビューに答えるヤクルト・村上(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトの若き主砲・村上宗隆内野手(20)がスポニチ本紙のインタビューに応じ「4番」への思いを語った。開幕4番となれば、球団では1956年の町田行彦の22歳を更新する最年少記録となる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開幕日は不透明なままだが、昨季の36本塁打からさらに上を目指し、「チームの顔」となる覚悟も語った。(聞き手・黒野 有仁)

 ――キャンプでは下半身のコンディション不良で離脱し、1軍合流は3月になった。現状は?

 「(実戦で)守備もあまり就いていませんし、まだまだこれからかなと思います」

 ――今季の目標に「打率3割、30本、100打点」を挙げた。本塁打は昨季の36本からすると減っているが。

 「減っているのではなく、3割、30本、100打点というのが世間一般の一つの数字(指標)じゃないですか。3割、30本、100打点の史上最年少は(巨人の)岡本和真さんとなっているので。もちろん本塁打は、たくさん打ちたいし、そこを目指している。40本でも、50本でも打てればいいし、そこにとらわれる必要はないと思います」

 ――バレンティン(ソフトバンクへ移籍)が抜けた今季は開幕から4番を期待されている。

 「チームの中心を打ちたいと思ってやっているし、4番も打ちたい。その期待に応えて、優勝に貢献できたらいいと思います」
 ――理想の4番像は?

 「誰というのではなく、“ヤクルトの4番は村上だ”と言われるように頑張りたい。僕には僕にしかできないこともある。チームの顔になれるように、そこを目指したい」

 ――昨季の36本から本塁打を上積みするポイントはどこか。

 「去年、7月が本塁打1本に終わってしまった。そこであと4本でも打っておけば、40本に乗った。8月は11本打てて、9月もそれほど試合がない中で、5本打っている。(シーズン終盤に)上がってきている。そのスイングを4月の開幕からやっていければ、積み上がっていくと思っています」

 ――昨年の本塁打ゾーンを見ると、対応が難しい内角のベルト付近が一番多い(図参照)。

 「ベルト付近は(外も内も)打てている。う~ん、ただ、これを見ても(本塁打の傾向が)分かりますよね。高めは空振りが多かったり、低めはボール球を見逃せば四球を取れていた打席もあった。どこのゾーンでも打てるようにしていければいい。もっと良いものをつくれるように、試行錯誤して、開幕に向けてやれたら」

 ――昨年秋から三振を少なくする取り組みをしている。

 「考え方だとか、先輩の話を聞いたりですね。経験は人それぞれ。青木さんだったら、ずっと長年プロ野球で経験していることがあると思いますし、僕は去年しか経験していない。そこでどれだけ減るのか、数が変わるかは分からないけど、去年経験している分があるので(三振数は)少なくなると思っています。シーズンが終わって、成果が出てくればいい」

 ――具体的には。

 「配球(を読むこと)であったりとか。一つだけ特化してやってもダメだし、すべてにおいていいものは吸収していきたい」

 ――2月に20歳になった。最近の趣味は。

 「あんまりないですね。ゲームもしないし、漫画とかも読まないですね」

 ――キャンプ中は野球以外は何をしていたのか?

 「(2軍キャンプの宮崎・西都では)温泉は行きましたけど、あとは寝てました」

 ――ドラフト1位で奥川(星稜)が入団した。リハビリ期間中は2軍で一緒だった。甲子園でプレーした映像を見て、どういう印象を持ったか。

 「凄い投手ですね。真っすぐの威力もありますし。やっぱり、真っすぐが一番良いのかな」

 ――将来は奥川と2人で投打の柱を担ってほしいという周囲の期待をどう感じるか。

 「僕は感じていますね。自分のやるべきことをやって、今年からでも4番に座りたい。“奥川と一緒に”という特別な思いはないですけど、チームのエースがいて、4番がしっかりドシッと座っておければ強いチームになると思っている。そこを僕は目指してやっています」

 【取材後記】昨季4番で25試合に出場しても「(打順は)特に意識はしていない」と話していた村上だったが、今回のインタビューでは「4番を打ちたい」とはっきり言った。1年目の18年は育成に重きを置かれ、1軍での出場は6試合。昨季が実質的な「プロ1年目」だが、チームに欠かせない戦力に成長した。バレンティンが抜け、自身に懸かる期待の大きさを感じ、主砲としての自覚が強く芽生えている。

 現状に甘んじず、常に上を目指す姿勢も変わらない。開幕が迫った現在でも2種類のバットを試し、よりフィットするものを探す。これは米国での自主トレをともにし、打席ごとにでもバットを替える師匠の青木にも通じる。今季終了後どれだけの数字を残しているのか。楽しみでならない。(黒野 有仁)

 ◆村上 宗隆(むらかみ・むねたか)2000年(平12)2月2日生まれ、熊本県出身の20歳。九州学院では1年夏に4番として甲子園出場。高校通算52本塁打。17年ドラフト1位でヤクルト入団。プロ入り後に捕手から内野手に転向した。18年9月16日の広島戦で初打席初本塁打。昨季は36本塁打で高卒2年目以内シーズンでは53年の西鉄・中西太に並ぶ最多本塁打記録。新人王に輝いた。1メートル88、97キロ。右投げ左打ち。

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