阪神育成ドラ1・小野寺 大学の大先輩・谷バットで二塁打王だ!

[ 2020年1月6日 05:30 ]

大商大OBでオリックスや巨人で活躍した谷佳知氏からバットを譲り受けた阪神育成1位の小野寺
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 阪神育成1位の小野寺暖外野手(21=大商大)が5日、オリックスや巨人などで活躍した大商大OBの谷佳知氏からバット3本を授けられたことを明かした。

 「谷さんは偉大な先輩。谷さんの大学時代の記録を超えることはできませんでしたが、谷さんのようにプロで長く活躍したい」

 偉大なOBの記録に迫ったのが昨春のリーグ戦だ。小野寺は38打数19安打で打率5割をマーク。初の首位打者に輝き、2度目の最優秀選手に選出された。谷氏が1993年秋に記録した最高打率・565には及ばなかったが、チームを大学選手権出場へと導いた。

 谷氏といえば、オリックスに在籍した01年に52本の二塁打を放った。今なお破られていないシーズン記録だ。「谷さんの二塁打記録を超えることができるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。

 そのためにもまずは支配下登録されることが第一の目標。夢を勝ち取るまで無休も宣言した。「人一倍頑張る年。支配下登録されるまで休みなしでいきます」。昨年の休日はわずか2日。大学選手権と明治神宮大会敗戦翌日の移動日休みだけだった。一日も休まずバットを振る覚悟だ。

 きょう6日の入寮に備え、4日は頭髪を6ミリに刈った。「スタートを切る時はいつも丸刈りです」。頭も心もピカピカのルーキーは誰よりも輝くつもりだ。(吉仲 博幸)

 ≪恩師もエール≫京都翔英時代の恩師で、現在は藤井学園寒川で代行監督を務める太田弘昭氏も小野寺にエールを送った。「まじめで負けず嫌い。気持ちも熱い子。10年は頑張ってほしい」。高校時代は奈良県からの通学で、遅刻や欠勤は一度もなかったという。「成長しているし、彼には感謝しかないですね」と期待を寄せた。

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2020年1月6日のニュース