ソフトB 高橋礼 目標は東京五輪金メダル獲得「満場一致で代表に選ばれるような成績を残したい」

[ 2020年1月1日 05:30 ]

「金メダル」の書き初めを手に金色のボールで投球フォームを披露する高橋礼(撮影・岡田 丈靖)
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 再び世界の頂点へ――。ソフトバンク・高橋礼投手(23)が、2020年の目標に、東京五輪での金メダル獲得を掲げた。2年目の昨季は、12勝を挙げ新人王を獲得。プレミア12では侍ジャパンの一員として世界一も達成して飛躍の一年となったが、3年目の今季もシーズン、五輪とフル回転し、昨年に続く日本一&世界一を狙う。

 大きな自信を胸に、特別な一年に臨む。プロ3年目を迎える高橋礼は「東京五輪(に出場するチャンス)は一回だけしかない」と、日の丸への強い思いを口にした。

 昨年は開幕からローテーションを守り、千賀の13勝に次ぐ12勝をマーク。11月のプレミア12でも先発の柱として2勝を挙げ、侍ジャパンの世界一に貢献した。アンダースローから直球で押し込むスタイルは、国際試合でも通用することを証明した。東京五輪でもチームに欠かせない存在であることが、今季の大きなモチベーションだ。

 高橋礼「(五輪前の)2~3カ月で、満場一致で代表に選ばれるような成績を残したい。ただ、シーズンがあってこその五輪。それが自分の中での優先順位。段階を踏んでいくことを間違えないようにやっていきたい」

 そのための鍵を握るのがスタミナ強化だ。23試合に登板した昨季は、完投数が0に終わり「試合をつくるだけでは信頼を得られない。完投できないとチームにとって大きなプラスにはならない。完投できるように。1イニングでも多くという思い」と、2月のキャンプまでは下半身強化を中心にトレーニングをこなす構えだ。

 昨年の球宴やプレミア12で同い年のオリックス・山岡の存在に刺激をもらった。自らと比較し、プロ入りから3年連続で規定投球回をクリアする安定感とスタミナを兼ね備えている右腕。「彼のキャッチボールを見ていて、凄く質が高いと感じた」と、普段の取り組みから学ぶことが多かったという。シーズン後に連絡を取り、1月の自主トレ同行を申し出た。

 山岡との自主トレでは、ブルペンでインターバルを取り入れた「アップ・アンド・ダウン」と呼ばれるメジャー流の調整法を試す。エンゼルス・大谷も実践するなど、味方の攻撃時間を想定し、より実戦に近い形での投球練習だ。シーズンでの数字の目標は2年連続での規定投球回クリアと自身初の防御率2点台。「勝ち星よりもそっちを意識したい。先発として安定した成績を残したい」と高橋礼。まずは開幕からシーズンに集中し、その先に金メダルを見据える。

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