復活した西武の大砲 見えてきた「世界のおかわり」史上初の満塁弾20発

[ 2019年12月24日 10:20 ]

データで振り返る2019年プロ野球

西武・中村
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 平成から令和に変わった19年もさまざまな記録が生まれたプロ野球。ここでは、注目選手のデータや達成記録を取り上げ、一年を振り返ってみる。(記録課・宮入 徹、志賀 喜幸、八田 朝尊)

 「世界の王」との差をさらに広げた。中村(西)は今季パリーグ・タイとなる4本の満塁本塁打を記録。通算満塁本塁打を史上初めて20本に乗せ、歴代2位の王貞治(巨=15本)に5本差をつけた。大リーグではA・ロドリゲスの通算25本が最多。「世界の中村」が視野に入ってきた。

 今季の中村は満塁で32打数17安打(打率・531)、49打点と大暴れ。55年以降、満塁でシーズン49打点は05年今岡誠(神)と並ぶ最多記録。17安打は01年清原和博(巨)、前記今岡の15安打を抜く最多安打とビッグチャンスで力を発揮した。

 もっとも、今季は5月10日の日本ハム戦では6回に逆転満塁本塁打を放ちながら敗れた。中村が満塁本塁打した試合の勝率は・750(15勝5敗)。通算満塁本塁打5傑の中では井口資仁(ロ)の・833(10勝2敗1分け)を下回る。豪華な空砲も勲章の一つかもしれない。

 通算本塁打は現役最多の415本。来季は歴代14位の長嶋茂雄(巨=444本)が目標になる。チームが連覇中の18、19年は58本塁打中19本(32・8%)が右翼方向。04~17年の357本中42本(11・8%)に比べ広角に打ち分けている。本拠地のメットライフドームでは通算196本塁打。史上8人目の同一球場200本塁打も目前だ。

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2019年12月24日のニュース