ソフトB・千賀&中日・大野雄 ノーヒッター彩るタイトル獲得

[ 2019年12月24日 10:00 ]

データで振り返る2019年プロ野球

19年9月6日、育成出身初、令和初のノーヒットノーランを達成しガッツポーズするソフトバンク・千賀
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 平成から令和に変わった19年もさまざまな記録が生まれたプロ野球。ここでは、注目選手のデータや達成記録を取り上げ、一年を振り返ってみる。(記録課・宮入 徹、志賀 喜幸、八田 朝尊)

 今季はソフトバンクの千賀が9月6日のロッテ戦で、中日の大野雄が9月14日の阪神戦で史上80、81人目で91、92度目のノーヒットノーランを達成した。千賀は史上初の毎回奪三振で球団76年ぶり2人目、大野雄は51年ぶり6度目の捕手2人と組んでの大記録だった。

 レギュラーシーズンで年間2人以上がノーヒッターになるのは12年に前田健太(広島)、杉内俊哉(巨人)、西(オリックス)の3人が記録して以来7年ぶり25度目。さらに千賀、大野雄はともに9月にマーク。月間2人以上は85年6月の郭泰源(西武)、田中幸雄(日本ハム)以来34年ぶり8度目だった。

 千賀は今季227三振を奪い、初の奪三振王に輝いた。奪三振率11・33は98年石井一久(ヤクルト)の11・05を上回るプロ野球新記録になった。大野雄も最終戦で3回1/3を無失点に抑え防御率2・58とし、トップだったジョンソン(広島)の2・59を逆転し、自身初タイトルとなる最優秀防御率を獲得した。

 このように同一シーズンに2人の投手がノーヒッター&タイトルホルダーになるのは7年ぶり6度目だ。ただし、過去5度は3人が記録したシーズンの内の2人。複数達成で無冠0は史上初となった。

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