楽天入団会見 涌井、史上初「3球団で最多勝」へ「常にキャリアハイ狙う」

[ 2019年12月24日 05:30 ]

石井GM(左)から帽子をかぶせてもらう涌井(撮影・尾崎 有希)
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 楽天に金銭トレードでロッテから移籍した涌井秀章投手(33)が23日、楽天生命パークで入団会見を行った。西武、ロッテで過去3度の最多勝を獲得した右腕は「常にキャリアハイを狙っている。来たからには優勝したい」と宣言した。

 09年の沢村賞右腕が求めるのは、先発の役割だ。「野球の中で一番大事なポジションだと思う。チームの中心ですね」。今季はわずか3勝だが、07年の自己最多17勝超えが目標だ。現役時代に西武で同僚だった石井一久GMは「かなりの覚悟は必要だけど可能性はある」と言った。

 新たな仲間との共闘を成長につなげる。「則本昂や松井といった良い投手がたくさんいる。勉強して自分の投球に結びつけたい」。さらに、西武時代の同僚で「ライバルで良い友人」という岸については「お互い年齢も重ねて、新たな発見がある。凄く楽しみ」と言って笑顔を見せた。

 会見前の交渉では7500万円減の年俸1億2500万円プラス出来高払いでサインした。「投げる場所を勝ち取って、開幕ローテーションに入りたい」。3球団での最多勝は過去に例はないが、通算133勝右腕は快挙に挑戦する権利を持つ。プロ16年目、新天地で成績も評価もV字回復させる。 (重光 晋太郎)

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2019年12月24日のニュース