阪神、助っ人の“助っ人”ジェフ氏がシーツ氏が沖縄C初訪問!8人の外国人サポートへ“秘策”

[ 2019年12月24日 05:30 ]

阪神の2度のリーグ優勝に貢献したジェフ・ウィリアムス氏
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 阪神が来年2月に沖縄で実施する春季キャンプに、駐米スカウトを務めるジェフ・ウィリアムス(47)とアンディ・シーツ(48)の両氏が初訪問することが23日、分かった。今オフにマルテら残留組3人に加え5人もの新外国人を獲得。8人の大所帯となった助っ人陣をサポートするべく、球団は“秘策”を温めていた。谷本修球団本部長がプランを明かした。

 「2月にはアンディ・シーツとジェフ・ウィリアムスが来ます。2月中旬には2人ともそろうような形で新しくやっていきたい。外国人のサポートにあたってもらう。キャンプに来るのは初めて」

 日本、阪神でのプレー経験が豊富な二人に、野球だけでなく生活面でのアドバイスも依頼する。特にボーア、エドワーズ、サンズ、ガンケルの4人は初めて日本でプレーするだけに「(ボーアら新外国人5人中スアレスを除く4人の)米国出身の選手がこれだけ来るのは珍しいこと。橋渡し役ですね。こちらの習慣とか。いろいろ戸惑う部分もあるでしょうし。そばにいることで安心感がある」と狙いを説明した。

 大活躍した2人だけに頼もしい限りだ。ウィリアムス氏は救援投手として03、05年のリーグ優勝に貢献。05年は藤川、久保田と「JFKトリオ」を結成し勝利の方程式の一角を担った。日本では猛虎一筋371試合に登板し141ホールド、47セーブを挙げた。シーツ氏は04年オフに広島から移籍し、05年に攻守の要として優勝の立役者の一人に。しぶとい打撃、職人芸の守備に加え、人間性も評価され、07年に阪神で現役引退後、09年からは駐米スカウトに就いている。

 両氏とも外国人選手獲得に直接携わっており、5人の新助っ人の特徴も熟知。技術面においても的確な助言を与えられることが可能で“臨時コーチ”としての役割も期待される。ウィリアムス氏が2月5日、シーツ氏が同11日に沖縄入りし、ともに約2週間滞在。中旬には2人がそろい、通訳も1人増員して全面サポートできる態勢が整えられた。

 昨年は鳴り物入りで入団したロサリオが日本野球に適応できず、1年で退団。今季は途中加入のソラーテが職場放棄とも思える言動で、シーズン中に帰国する不手際もあった。同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。4つの外国人枠をめぐるハイレベルな争いを期待したい。(山添 晴治)

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