城島氏、ソフトB会長付特別アドバイザー就任 世界一を「釣り上げる」

[ 2019年12月21日 05:30 ]

アドバイザー契約を結び、三笠GMと握手する城島氏(右)(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクは20日、球団OBの城島健司氏(43)が来季から会長付特別アドバイザーに就任すると発表した。05年以来、15年ぶりの古巣復帰。福岡市内で行われた記者会見に、黒のジャケットにジーンズのラフな姿で臨んだ。

 「本当に久しぶり。カメラの数が凄い。いつも(出演している釣り番組で)カメラ1台で魚釣りをしているので」。現役時代に11年間、捕手と監督として接した王貞治球団会長(79)のもと、チームをサポートする。「王さんには“そろそろ野球界に”と毎年言ってもらっていた。野球界ではオヤジみたいな、全て教えてくれた方」と恩師に報いる。

 強打の捕手として3度のリーグ優勝と2度の日本一に貢献。日本人捕手初の大リーガーにもなった。90年代後半、弱小チームが成長した過程を振り返り「強いホークスをつくり出したのは王さん。王さんの考え方が根本にあるチーム。それを10年、20年、30年と続けていけるように手助けできれば」。若手時代にバッテリーを組んだ工藤監督には「キャッチャーとしてのイロハを教えてくれた。その先輩に少しでも力を貸すことができれば」と再会を心待ちにした。

 12年に阪神で現役を終えた後は趣味の釣りでテレビ番組に出演するなど、野球界から離れていた。現在のチームには「選手の顔と背番号が一致しない。現役を辞めてから一回も球場に足を運んでいないので」と苦笑。活動の詳細は今後、詰めていく。それでも、球団スローガンの世界一に向けて抱負を問われると「しっかり(世界一を)釣り上げます」。心強い男が加わった。 (川島 毅洋)

 ▼ソフトバンク王貞治球団会長 日米の野球を知っている野球界を変えたキャッチャー、レジェンドと言ってもいいでしょう。経験を通して今の選手たちに話をしてやってほしい。イエス、ノーをはっきり言える男だし選手たちの兄貴分のような存在になってほしい。チームに新たな風を吹き込んでくれることを大いに期待しています。

 ◆城島 健司(じょうじま・けんじ)1976年(昭51)6月8日生まれ、長崎県出身の43歳。別府大付(現明豊)から94年ドラフト1位でダイエー入団。99年から7年連続ゴールデングラブ賞、03年パ・リーグMVP。06年からマリナーズ、10年から阪神でプレーした。国内14年間の通算成績は1323試合で打率・296、244本塁打、808打点。メジャー4年間通算は462試合で打率・268、48本塁打、198打点。右投げ右打ち。

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