日本製鉄鹿島がサヨナラ勝ち 元阪神・玉置「現役最後」の舞台で魂の133球!

[ 2019年10月27日 05:30 ]

第45回社会人野球日本選手権 第2日   日本製鉄鹿島2―1JFE西日本 ( 2019年10月26日    京セラD )

<日本製鉄鹿島・JFE西日本>10回を1失点で投げ抜き、サヨナラ勝ちを引き寄せた玉置(撮影・成瀬 徹)  
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 1回戦3試合が行われた。日本製鉄鹿島は元阪神の玉置隆コーチ兼投手(33)が10回5安打1失点10奪三振が力投。タイブレークの延長12回1死一、二塁から片葺翔太捕手(33)が左中間を抜くサヨナラ打を放ち、昨年準優勝のJFE西日本に2―1で勝利した。

 プロの世界で辛酸を味わった男が、完全燃焼の投球を見せた。阪神でもプレーした玉置が10回を5安打1失点。133球を投げ抜き、タイブレークの末、延長12回サヨナラ勝ちを引き寄せた。

 「向こうは注目のドラフト1位。投げ合うのが楽しみだった。最高のピッチングができたと思います」

 玉置は04年ドラフト9巡目で市立和歌山商から阪神入団。15年に退団するまで、1軍登板は20試合。度重なる故障に苦しんだプロ生活だった。だからこそ、1位で日本ハムの指名を受けた河野との対戦には期するものがあった。内角攻めと変化球の切れで渡り合った。9回2死一、三塁は137キロで詰まらせ遊飛。10回2死満塁も4番・古田を138キロで中飛に片付けた。「好きな野球を十分させてもらった。この大会が現役最後だと思っている。会社への恩返しの意味でも一つでも多く勝ちたい」。社会人4年目の33歳はラスト舞台を優勝で飾る意気込みだった。 (鈴木 光)

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