広島 緒方監督が退任表明「自分の中では目一杯、全力で最後までやり切った」

[ 2019年10月2日 05:30 ]

記者会見で辞意を表明した広島・緒方監督
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 広島・緒方孝市監督(50)が1日、広島市南区の球団事務所で会見を開き、今季限りでの退任を電撃表明した。今季は4年ぶりのBクラスとなる4位に終わったものの、5年の任期の中で球団初のリーグ3連覇を達成。手腕を評価する球団は慰留に努めたが、辞意は強く申し出を了承した。会見では、今季の成績を詫びつつ「自分の中では目一杯、全力で最後までやり切った」と語った。

 クライマックスシリーズ進出が途絶えた1夜明け、広島に衝撃的なニュースが飛び込んできた。質疑応答を受けない異例の設定で、午後1時半から開かれた会見。緒方監督は退任理由には触れず、周囲への感謝の念を強調しつつ、4位に終わった今季を謝罪した。

 「1年勝負の決意の中で4連覇、日本一を目標に戦ってきたが、期待に応えることができなかった。監督の責任なので申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 球団側に辞意を伝えたのは9月初旬。5年間で3度リーグ制覇に導いた手腕を高く評価する球団は慰留に努めたが、同監督はかねて“5年が区切り”としており、心身の疲労も蓄積していたため辞意は固かった。この日、松田元オーナーに今季の戦いを報告し、意思を伝えて了承された。

 松田オーナーは「手を抜かず、逃げない性格。全力を尽くしたんじゃろ。来季も指揮を執ってもらいたかったが、終盤から疲れが見え、無理を言うのは酷だと思った」と説明。就任5年間を「任せて安心感があった」とし、労をねぎらった。

 カープ一筋33年間に及ぶ野球人生。2015年から指揮を執り、翌16年に25年ぶりのリーグ制覇を果たすと、球団初の3連覇を成し遂げた。4連覇を目指した今季は主力の田中広、中崎らが大不振。新井が現役引退、丸がFA移籍した影響も大きく、4年ぶりのBクラスに終わった。

 「カープの監督は、若い選手をいかに育てながら試合に勝つか。いろんな経験を積ませてもらい、貴重な時間を過ごさせていただいた。自分の中では目一杯、全力で最後までやり切ったな…と」

 今後については「考えていないし、決めていない。いちOBとして全力で応援していこうと思う」としたが、関係者によると、野球から一時的にでも離れるという。現役時代と同様にストイックに自らを律し、不器用でも信念を持って挑んだ5年間。リーグ3連覇の功績は語り継がれる。
(江尾 卓也)

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