DeNA今永、26歳誕生日にコイ料理 リーグ単独トップ13勝目 自力Vも復活

[ 2019年9月2日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3―2広島 ( 2019年9月1日    マツダ )

13勝目を挙げた今永 (撮影・奥 調)
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 26歳の誕生日。DeNA・今永が白星のプレゼントを自らつかみ取った。「いい日になったと思います」。7回1/3を2失点。エースがチームの自力優勝の可能性も復活させた。

 本調子ではなかった。初回2死一、二塁から会沢にチェンジアップを捉えられ先制点を与えた。それでも「駄目な部分が出たが、冷静にいけた」とスライダー主体に切り替え、終盤は直球主体で押した。8回1死から長野の打球を左臀部(でんぶ)下に受けて降板も「肉がついている部分なので大丈夫。痛みは感じていない」。自身5連勝でリーグ単独トップの13勝目。防御率、奪三振と合わせて、再び3冠となった。

 広島戦は今季6戦5勝負けなし。「数字ほど相性がいいとは感じていない。大胆、丁寧を分けられている」と謙虚だが、堂々の「鯉キラー」だ。ピンチが訪れると、マウンド上で相手の応援歌を自然と口ずさむ。DeNA以外では「広島とロッテのチャンステーマが好き」と明かす。気に入った曲は検索して歌詞を調べる。口ずさむことで「ピンチと思わないようにしている」と思わぬ効果も生む。

 そんな今永が、この日は歌に後押しされた。2回の第1打席、応援団からバースデーソングが聞こえてきた。広島ファンも拍手を送り、球場全体が温かい空気に包まれた。ヒーローインタビューの最中も祝福の歌が降り注ぎ「プロ野球選手としてうれしい日だった」と特別な喜びをかみしめた。「まだ若いといわれると思うが、後輩も多い。背中で引っ張っていけるように頑張りたい」。26歳の今永で、勝負の決する9月を好発進した。 (町田 利衣)

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2019年9月2日のニュース