阪神・藤浪1軍復帰さらに前進 2軍戦で8回1失点「全体的に悪くなかった」

[ 2019年6月30日 06:00 ]

8回を投げ4安打1失点と好投した藤浪 (撮影・奥 調)
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 2軍調整中の阪神・藤浪晋太郎投手(25)が29日にウエスタン・リーグの広島戦で5度目の登板に臨み、今年最長の8回を投げて4安打1失点だった。安定した内容で、球宴明けの1軍復帰へまた一歩前進した。

 「納得のいくボールがあれば、1軍だったら(打たれているかも)…というボールもある。ただ、全体的な内容は悪くなかったと思います」

 2回1死二、三塁から永井の三ゴロの間に与えた先制点が最初で最後の失点だった。3回2死二塁で迎えたサンタナの2球目には最速154キロを計測し、4~6回は3者凡退。7回2死三塁でも代打・岩本を内角フォークで空振り三振に仕留めた。最終8回も打者3人で簡単に抑え、“完投”した。

 打者29人と対戦して外野まで打球を飛ばされたのは2度(いずれも安打)しかなかった。四球も2回1死三塁から桑原に与えた1つだけ。これまで制球を乱すことが多かった右打者とは9度対戦し、1人たりとも出塁させなかった。 

 「完璧を求めるわけじゃないですけど、もう少し“こうしたいな”という部分があるので。納得いくボールを増やしていきたい」

 成長途上の選手が多いファームだけに「納得」だけで終わってはいけない。ただ、「イメージ通りのボールもあった」と言うように確かな収穫を得たマウンドだった。

 次回登板について平田2軍監督は「土曜日になるんじゃないかな」と7月6日のヤクルトとのファーム交流戦(戸田)に向かう方針を示した。次も好投すれば――。“その時”は着実に近づいている。(巻木 周平)

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2019年6月30日のニュース