超前向きな阪神 勝ったも同然!矢野監督「あそこから引き分け あした頑張る」

[ 2019年6月12日 05:30 ]

交流戦   阪神2―2ソフトバンク ( 2019年6月11日    ヤフオクD )

引き分けに終わり、藤川(手前)らナインをねぎらう矢野監督(撮影・坂田 高浩)
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 勝ったも同然やん!! 阪神は11日のソフトバンク戦で今季3度目の引き分け。9回2死から追いつかれて勝ちを逃したが、10回からの3イニングはピンチの連続を脱して、矢野燿大監督(50)も「結果勝ちや。そう思うことにする」と超前向きだ。まったく引きずらずに、きょうはきっちり勝ちきるで~。

 絶体絶命――。延長12回。ドリスは先頭のグラシアルに遊撃内野安打され、一塁にけん制悪送球、さらにワイルドピッチ…。無死三塁。ボテボテのゴロでも外野飛球でも1点を失うというサヨナラ負けを覚悟するしかない最悪の流れだったが、虎の守護神は踏ん張った。負けなかった。

 真砂を空振り三振に仕留めると、松田は前進守備を敷いていた北條の正面への力ない遊ゴロ、最後の明石は左飛に封じた。9回2死から追いつかれていただけに悔しがるべきか素直に喜ぶべきなのかは、矢野監督の言葉を聞けばわかる。

 「結果、勝ちや、もうこれは。そう思うわ。そう思うことにする。(12回は)ノーアウト三塁でミス、ミスでしょ? サードまで行ったんやから。あそこから引き分けになったんだから…。そう思って、あした頑張る」

 厳しい場面を自ら演出したドリスだが1点もやらなかったという事実がすべて。守護神は「(打球が)上に上がっても嫌な場面。低めにコントロールして打ち取ろうと思った」と汗をぬぐった。指揮官も「ノーアウト三塁に行った時点でランナーを埋めるとか、やっぱり考えたけど。勝負にいくことを考えた結果、ドリスが抑えてくれたというのは、オレの中ではそう(勝ったと)思って明日から戦いたい」と再び語気を強めた。

 10回から登板した藤川も圧巻だった。先頭のグラシアルを外角148キロ直球で空振り三振。デスパイネに四球を与えたものの、松田、明石のバットはいずれも148キロ直球で空を切らせた。これで18試合連続無失点だ。「負けなくて良かった。最後ドリスも粘ったんでね。あれは大きいですよ」。自身より同僚を真っ先に称える辺りが実に藤川らしい。

 この日で通算ホールド数を150に伸ばした。自身の記録には無頓着な背番号22は豪快に笑い飛ばした。「トップクラスに興味のないデータですね。(ホールドは)できて日が浅い。昔からもっと優れたリリーバーの方のもいたんで。自分の中の価値観はまったくないですね」

 藤川に始まり、小野、能見、ドリスで延長3イニングのスコアボードに刻んだ0。今季8度目の延長戦は4勝1敗3分けだ。この男たちがいる限り、猛虎は簡単には負けない。
(吉仲 博幸)

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