阪神・福留、休養不要!6連戦スタメンで全部出る 矢野監督に直訴

[ 2019年4月9日 05:30 ]

阪神・福留
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 阪神は9日、平成最後となる甲子園での開幕戦でDeNAを迎え撃つ。ここまで全9試合に先発出場したチーム最年長の福留孝介外野手(41)は8日、本拠地6連戦も全試合先発する意向を示し、4勝5敗と波に乗れないチームを攻守で支える構えだ。昨季は序盤から休養日を設けていたが、新体制となった今季は可能な限り先発出場し、チームを鼓舞し続ける。

 主将の肩書きは外れても、猛虎を引っ張るのは、やはりこの男しかいない。今月26日で42歳になるとは思えないプレーを随所で見せてきた福留が、今日からの甲子園6連戦でも全てスタメン出場し、チームを勢い付かせる決意を口にした。

 「もちろん決めるのは監督だけど、自分としては全部最初から出るつもりだし、そのための準備をしていく。“最初の一回りは行かせてください”とお願いもしたので」

 DeNA、中日との各3連戦で、セ・リーグ5球団と最初の戦いを終える。今季の敵軍がどんな戦い方をするのか、バッテリーが自分に対してどう攻めてくるのか。自身の体感でデータを取るために、また、波に乗れないチームを軌道に乗せるために、プレーボールからグラウンドに立つ。

 金本政権では疲労を蓄積させないため、6連戦なら1、2試合は先発を外れる「積極的休養日」が設けられていた。昨季なら開幕10試合目の4月11日の広島戦を欠場している。もちろん、今季も疲れがたまってきた場合には先発を外れるケースも出てくる見込みだが、当面は休養日なしで出続ける方向だ。

 6日の広島戦で中越え1号ソロを放ち、史上46人目の通算1000打点に到達。翌7日は2安打3打点の活躍に加え、4―0の7回無死一、二塁で三塁前にセーフティーバント気味の犠打を決め、中谷の2点打につなげた。「甲子園では2、3点を守り切る野球をしないといけない。点が取れる時は確実に取らないと。そういう意味でもあれをやった」。5日の同戦ではレフトの守備でダイビングキャッチを見せるなど、攻守で奮闘した。

 本拠地に戻ってきた矢野監督も気持ちを新たにした。「もう1回、開幕という気持ちでスタートできると思う。去年勝ててないのはオレ自身もわかっている。だからこそ勝ちたいと、より強く思っている」。

 甲子園では昨季、球団ワーストの39敗を喫した。絶対に同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。福留は昨季、DeNA戦ではいずれもカード別で最高となる打率・392、5本塁打、20打点と大暴れした。大好物の相手を食ってチームを勢いづかせる。もちろん、大声援を送ってくれる虎党に、昨年の分まで白星を届けるつもりだ。(山添 晴治)

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2019年4月9日のニュース