阪神・梅野、骨折ものともせずサイクル安打「自分で決めたこと…続けていきたい」

[ 2019年4月9日 22:28 ]

セ・リーグ   阪神12―8DeNA ( 2019年4月9日    甲子園 )

<神・D>ファンの声援にこたえる梅野(撮影・大森 寛明)
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 左足薬指を骨折しながら試合出場を続けている阪神の梅野隆太郎捕手(27)がDeNA戦(甲子園)で自身初のサイクル安打を達成。チームも5点ビハインドから7回に3点、8回に6点を取って大逆転勝ちを収め、試合後はさすがに興奮を抑えることができなかった。

 地鳴りのような大声援の中でお立ち台に上がり、「メチャクチャうれしいです」と笑顔で第一声。「まさか自分がサイクル安打を達成するなんて思う日もなかったんで、すごくうれしいです」と喜んだ。

 まずは2回、2死一、二塁から右翼線へ。1度は相手右翼手ソトの失策と表示されながら、その後三塁打に訂正されたのが偉業達成へのスタートだった。4回には右前打を放ち、3打数2安打で迎えた8回の第4打席は6―8での先頭打者。「もう思い切っていくだけだった」と4番手パットンの代わりバナを叩いて左翼スタンドへ1号ソロを放り込んだ。

 「いい結果になったんで良かったです」と振り返る一撃で1点差に迫ると、チームは2死満塁からソトに走者一掃のタイムリーエラーが出て逆転。この回再び回ってきた第5打席で右中間に二塁打を放って大記録達成となった。

 「サイクル安打は表彰されるまでまったく気づいてなかったです」と本人もびっくりの偉業。左足薬指を骨折しながらの激走に「自分が帰って来るって決めたこと。何とかチームの勝利にと逆に自分にそういうプレッシャーを与えて、こういういい結果が出ているので続けていきたいなと思います」と頼もしかった。

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