前横浜高監督・渡辺元智氏が見たセンバツ決勝「選手が監督を信頼し一丸となって戦った」

[ 2019年4月4日 08:02 ]

第91回選抜高校野球大会決勝   東邦6―0習志野 ( 2019年4月3日    甲子園 )

前横浜高監督の渡辺元智氏
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 ポイントは(1)先発投手の立ち上がり(2)備え(3)忍耐――の3つだ。

 東邦の石川君は直球を内角へ投げながら、的を絞らせなかった。さらに初回のバント併殺は見事。本職は野手とはいえ、非常に俊敏だった。十分な練習をしていなければできない場面。「備え」をしていたからこそだろう。教え子の松坂大輔(現中日)を思い出すバント処理だった。シフトも含めて、守備も鉄壁だった。個を大事にする時代に入りつつある中で、選手が監督を信頼して一丸となって戦った印象だ。

 習志野は4回の攻撃が勝敗の分かれ目になった。無死一塁から2番の竹縄君は左飛。スタートを切っていた一塁走者の根本君は戻れず併殺。途中で戻る判断もできただけに、もったいなかった。投手は5回に先発の山内君がアクシデントで降板したが、直前までブルペンにいた飯塚君は一度ベンチに引き揚げていた。万全でリリーフに臨めていたら結果は違ったかもしれない。

 複数投手制が定着した一方で、マウンドでの駆け引きは投げながら覚えていくもの。今大会の石川君はまさに投げながら成長していった。実戦経験と故障予防の両立については、今後工夫が必要になってくるだろう。(前横浜高監督)

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