新井さん断言!西武・内海は若手の手本 「勇気づけられた」11年震災直後の言葉

[ 2019年2月3日 09:30 ]

内海(右)と談笑する本紙評論家の新井氏(撮影・尾崎 有希)
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 【新井さんが行く 西武編】スポニチ本紙評論家の新井貴浩氏(42)がキャンプ地を巡る「新井さんが行く!!」第2回は西武編です。拠点の南郷は広島と同じ日南市内でも今回が初訪問。“近くて遠かった”場所で新加入の内海哲也投手(36)と再会し、昨季本塁打王の山川穂高内野手(27)の強打に見入った。

 内海はいい顔をしていたね。西武では最年長になるんだって。「銀ちゃん(炭谷)のお古です」という自転車で球場と宿舎を往復。元気そうで、安心したよ。自分のことより「長野、どうでしたか?」と聞いてくる。彼らしいね。「巨人のエース=内海」の印象がずっとあった。チームを背負って投げることができるから。

 東日本大震災が発生した11年春。巨人の選手会長が内海だった。球団としては予定通りの日程で開幕しようという意見。セパ同時開幕を望む選手会とは相違があった。難しい立場なのに「何でも言ってください。協力しますから」。勇気づけられた。あの言葉は忘れないよ。自分のためではなく、チームメートやファンのために腕を振ることができる。西武は若い投手が多いから、いいお手本になる。絶対に――。

 山川は練習から体がねじ切れるくらいバットを振れるのが素晴らしいね。簡単そうで実は難しい。特に若い頃は大事なこと。大きなもの(強打)を小さなもの(軽打)へすることはできても、逆はできないから。年齢を重ねても、できる限り強く振ることを続けてもらいたいね。体の扱い方もうまいから爆発的、瞬間的にボールに力を伝えられる。運動神経がいいんだろうね。

 同じホームラン打者でも中村は打球に角度を持っている。山川と似た体形でもアプローチが違う。だからバッティングは面白いし、奥が深い。いい悪いではなく、どちらも個性。個性を大事にする土壌があるから選手が育つんだろうね。クリ(栗山)や中村、アキ(秋山)…。技術的にも精神的にも素晴らしい選手が多い。だからベテラン、中堅、若手が一つになれる。去年優勝できたのも分かる。いいチームだよね。

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2019年2月3日のニュース