初の兄妹プロ 川端友紀引退 兄・慎吾はヤクルトでプレー「やりきった」

[ 2018年12月30日 05:30 ]

球界初の兄妹選手。兄のヤクルト・川端慎吾(左)と川端友紀
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 日本女子プロ野球の埼玉アストライアは29日、川端友紀内野手(29)が今季限りで現役を引退すると発表した。川端はヤクルト・川端慎吾内野手(31)の実妹。球界初の「兄妹選手」としても話題を集めた。

 今季終了後に本人が申し出て、球団は話し合いを重ねてこの日受理した。30歳を前にしての決断。周囲は節目のリーグ10周年となる来季までのプレーを望んだが、体力的な面を含め「やりきった」「気持ちがついていかない」などと話しているという。兄からは「ご苦労さま」との言葉を掛けられた。川端は球団を通じ「8歳で野球を始め、20年以上の野球人生。兄に憧れて始めた野球、挑戦したプロの世界。今思えば、常に兄の後ろ姿を追いかけてきました」とコメントした。

 川端はリーグ創設の10年に京都に入団。9年間で首位打者3度など数々のタイトルを獲得した。侍ジャパン女子代表としてもW杯に4度出場。今夏の6連覇にも貢献した。テレビ出演なども多く、人気と実力を兼ね備えた選手として女子野球界をけん引。来年1月に会見を行う予定で、「これから新しい人生を歩んでいく。悔いのない人生、選択をしていきたい」とした。

 ◆川端 友紀(かわばた・ゆき)1989年(平元)5月12日生まれ、大阪府出身の29歳。市和歌山商ではソフトボールをプレー。09年に女子プロ野球リーグ第1回合同トライアウトに合格、京都に入団した。13年に埼玉に移籍、同年に自己最高の打率.431をマーク。主なタイトルは角谷賞(MVP)1度、首位打者3度、ベストナイン3度など。通算成績は380試合で打率.373、2本塁打、198打点、98盗塁。投手としても4試合に登板。1メートル70、右投げ左打ち。

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