阪神・矢野監督の教え 西、ガルシアの技巧派に学べ 正妻への教材

[ 2018年12月30日 05:30 ]

阪神の矢野監督
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 阪神・矢野燿大監督(50)が29日、新戦力投手の加入による捕手陣への波及効果に大きな期待を寄せた。先発要員として補強した西勇輝投手(28)、オネルキ・ガルシア投手(29)。左右の技巧派投手の存在は捕手の成長にもつながるという見解を示した。

 「それはあると思う。やっぱりコントロールとか緩急とか。そういう(特長を持つ)投手を受けるというのは幅がすごく広がる」

 捕手出身ならではの視点だ。西は通算74勝を誇り、ガルシアは来日1年目から13勝。2人とも「本格派」というよりは「技巧派」の印象が強い。高低左右を投げ分ける制球力と緩急を持ち、より捕手の腕を問われる投球スタイルと言っていい。

 「俺も野村さんによく“あんまり球が速くない投手をどうするかというのは、すごくいい勉強になる”と言われた。昔、ヤクルトの時も古田さんも“そうやった”という話をされていた」

 99〜01年に阪神監督として師事した野村克也氏から技巧派投手をリードする重要性を説かれ、頭と腕を磨いたことが03、05年の2度のリーグ優勝への貢献にもつながった。梅野が今季132試合に出場してゴールデングラブ賞を初獲得しても、現時点では来季正捕手を白紙と強調。捕手陣にさらなるレベルアップを求める中、実績ある新顔2人とバッテリーを組むことは最高の教材になる。

 「より投手とコミュニケーションを取ってどうしようかということも考える。バットに当てて打ち取らせるような投手というのは捕手の成長もあるし、捕手の力でどっちにも転がる部分もあると思う。リュウ(梅野)やフミ(原口)や坂本にしてもいい勉強になる」

 西とガルシアを生かすも殺すも自分次第。猛虎待望の不動の正捕手は誕生するのか。来春キャンプではブルペンからも目が離せない。(山本 浩之)

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2018年12月30日のニュース