日本ハム浦野 フル回転宣言「1年間1軍にいて貢献したい」

[ 2018年12月30日 05:30 ]

野球教室で子供を指導する浦野(撮影・椎名 航)
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 今年で2年目となるプロ野球・静岡県人会の「野球教室&チャリティートークショー」が29日、静岡草薙球場で行われ、同県袋井市出身の日本ハム・浦野博司投手(29)らが参加。県内から集まった約240人の子供たちと交流した右腕は来季目標に「1年間、1軍」を掲げ、栗山英樹監督(57)が導入を検討している「オープナー」にも興味を示した。

 寒風が吹きつける中でも、元気に走り回る子供たちの姿に癒やされた。昨年に続いて地元で行われた野球教室とトークショーに参加した浦野は、報道陣に来季の目標を問われて言葉に力を込めた。

 「どんな役割でもいいので、1年間、フルで1軍にいて、チームの優勝に貢献したい」

 右肩痛から復帰した昨季に3勝を挙げて復活への手応えをつかみ、今季は主に中継ぎで36試合に登板。石川直やトンキンが故障や不振で離脱した際には代役で守護神も務め、数年ぶりに直球が150キロ以上を計時するなど2勝2敗7セーブ、防御率2・16の好成績をマークした。先発も中継ぎもこなせる右腕は、来季3年ぶりのV奪回の鍵を握っている。

 今月上旬には栗山監督が今季にレイズなどが積極的に行った「オープナー制度」について言及。「メジャーでは初回に3人を抑える投手がいる。日本の野球も変わっていくかもしれない」と近い将来の導入に前向きな姿勢を示した。オリックスを自由契約となり、加入した120勝右腕の金子とともに、経験豊富な浦野も候補となる可能性は高い。「言われたところで自分の仕事をするだけ。(オープナーを)やれと言われればやります」と前向きな姿勢を見せた。

 昨季までチームメートだったオリックスの増井、阪神の岩崎らと久しぶりに再会するなど来季に向けて英気を養った浦野は「年末年始も、できる範囲で体を動かします」と表情を引き締める。実りの秋を迎えるため、もう戦いは始まっている。 (山田 忠範)

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