ハム上沢、逆転Vへピリッとした投球を 有名カレー店で“決起集会”

[ 2018年9月4日 05:54 ]

旭川市の有名カレー店「クレイジースパイス」を訪れた日本ハム上沢(左手前)ら
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 首位の西武を5ゲーム差で追う3位の日本ハムは3日、4日からの直接対決2連戦に備えて東京から空路旭川に移動した。チームトップの10勝を挙げている上沢直之投手(24)はチームメートとともに、歴代の球団関係者やOBらも遠征時に足を運んだ同市内の有名カレー店「クレイジースパイス」を訪れ、2年ぶりの優勝に向けて英気を養った。

 東京の羽田空港からチームとともに旭川空港に移動した上沢は、引き締まった表情でバスに乗り込んだ。目指すは2年ぶりの優勝。今季はエース級の活躍を見せている右腕が、強い思いを口にした。

 「なかなか勝ちがつかないけど、ここからいくつ勝てるかが本当に大事。頑張りたい」

 右肘手術から復帰した昨季は4勝で手応えをつかんだ。今季は先発の軸として開幕から活躍。着実に白星を重ね、7月27日のオリックス戦では自身初の2桁10勝目を挙げた。だがそこから5試合で白星なし。黒星も1つだけで前回1日のロッテ戦も7回3失点(自責2)に抑えたが、前半戦のように相手を圧倒する姿は薄れている。

 原因は分かっている。クイック時の「投げ急ぎ」だ。キャッチボールやブルペン投球でも上半身と下半身のバランスが崩れているフォームを修正中。次回8日の楽天戦に向けての準備を進めている。

 この日は鍵谷、石川直ら同僚と旭川市の名店で歴代の球団OBも足を運んだ「クレイジースパイス」を訪れた。昨年に続いて2年連続での来店だが、写真やユニホームなど店内を埋める展示物に改めて目を奪われた。大好物でもあるチーズが入ったカレーも食べ、残り試合に向けてパワーを注入。貴重な時間を過ごした。

 上沢は「フォームを修正して頑張りたい」と力を込める。残り25試合で首位の西武と5ゲーム差。直接対決は8試合を残す。逆転Vを信じ、右腕を振る。

 ○…95年開業で24年目の「クレイジースパイス」。「死ぬ日が退職の日」と語るなど熱い心を持つオーナーの斉藤辰矢さん(54)は看板メニューの「オムカレー」の味を極め、真冬に半袖Tシャツで配達を行うなど努力を重ねた。チーム統括副本部長の岩本賢一氏や1軍用具担当の枳穀涼介氏が過去にアルバイト経験があることから、日本ハムの旭川遠征時は多くのチーム関係者が訪れ、店内は「お宝級」の野球グッズ一色。斉藤さんは「旭川から札幌は気軽に行けない距離。ファンの方々がチームを身近に感じる場所を提供できれば」と笑顔で語る。例年同様、西武2連戦が行われるスタルヒン球場で同店のカレーが販売される予定だ。

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2018年9月4日のニュース