Ｕ１８侍　明大とドロー　輝星　登板回避も捕手座らせ３０球

耳をつかみ合ってじゃれ合う吉田（左）と柿木（撮影・森沢裕）
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　９月３日開幕のＵ１８アジア選手権に出場する高校日本代表は２９日、明大と練習試合を行い４―４で引き分けた。都内での合宿をこれで打ち上げ、大会開催地の宮崎へ移動した。

　吉田は登板せず、２５日の合宿初日から一貫して別調整だった。今夏の１５１７球の熱投を考慮し、永田裕治監督が「選手をつぶさないことを一番に」と判断。甲子園の激闘で体重が２キロ減の７９キロになった吉田は「合宿の間はとにかく食べて、疲れを取ることに集中した」と振り返った。

　２１日の甲子園決勝以降、投球練習は捕手を立たせて直球のみを投げてきたが、この日の約３０球は捕手を座らせ、変化球も１０球ほど交えた。「甲子園決勝の時より状態は良い。特に直球が良い回転の音がした」と納得の表情。「先発、リリーフ、抑えのどこであっても、つなぐ投球がしたい。別調整で迷惑を掛けた分、優勝に貢献したい」と意気込んだ。（武田　勇美）

　≪根尾、中軸の自覚≫この日は４番に根尾が入り、過去２戦で４番を務めた藤原が１番に回った。永田監督は「当たっていない藤原と（２番に入れた）蛭間を多く打席に立たせたかった。前回（２８日の大学日本代表戦）をベースに状況を見ながら変えていきたい」と説明。基本形は小園が１番で、中川、藤原、根尾が中軸となる。根尾は「自分が打ったらチームが勢いに乗るのは分かっている」と自覚十分だった。

　≪小園粘って真骨頂≫小園が真骨頂を見せた。２―４の５回２死二塁、昨夏のＵ１８代表左腕・磯村に対し、ファウルで８球粘ってフルカウントから１２球目の直球を右前に運んだ。３点目を挙げるこの試合２安打目の適時打に「去年のジャパンの先輩だったので打ちたかった。粘って自分のいいところに引き込めた」。磯村は「投げる球がなくなってしまった。しぶとい打者」と称賛していた。