阪神 4カード連続負け越し 今季最多タイの借金8

[ 2018年8月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―4ヤクルト ( 2018年8月29日    甲子園 )

阪神・金本監督(撮影・岩崎 哲也)
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 「谷間」の投手も打てなかった…。阪神は29日のヤクルト戦(甲子園)に敗れ、4カード連続の負け越しで今季最多タイの借金8を抱えた。

 2点を追う9回に2死二、三塁と一打同点の好機を作るも、最後は福留が二ゴロに倒れた。この日の試合を象徴するかのように、最後も、あと一本が出なかった。金本監督も、厳しい表情で言葉を絞り出すしかなかった。

 「そう(好機にあと一本が出なかった)ですね。(敗因は)まあ得点圏のチャンスでの打撃ですね」

 幾度となく好機を作り出しても、あと一本が出ない…。2、4、5、7、8、9回と得点圏に走者を進めながら、得点は4回のみ。無死二塁からナバーロが右前適時打を放ち、なおも1死一、三塁から鳥谷の三ゴロの間に挙げた2得点が最初で最後の得点シーンだった。特に2回無死一、二塁、7回1死二塁、8回1死一、三塁という絶好機に得点を奪うことができず、完全に後手に回った。

 打たなければいけない試合だった。相手先発は支配下復帰2戦目で、「谷間」の古野。試合前までの防御率は9・00だった。さらに6回の2番手・中沢は同6・95、7回の3番手・梅野は同11・57。勝ちパターンの近藤、石山を除く7回までの相手3投手の合計防御率は8・41だった。データ通りに8点を…とは言わないが、せめて4点は取れたはず。それでも阪神打線は再三の好機を逃し続けた。

 「(板山の先発は)そう(糸原の状態が理由)ですね。あまりにも振れていないし、休養という意味もあったんですけど。まあ(打線が)機能しなかったので、そこはもう私のミスですね」

 オーダーも裏目に出た。不振の糸原に代えて、板山を今季初めて1番起用。だが3回無死一塁で併殺に倒れ、7回1死二塁でも空振り三振など4打数無安打と打線の寸断役を演じた。福留、糸井、ナバーロの中軸3人が計7安打を放っても、板山、北條の1、2番が揃って無安打と出塁できなければ、得点には結びつかなかった。

 長期ロード明けの連敗で、甲子園では16勝27敗1分け。2位ヤクルトと4・5ゲーム差に開く一方、最下位DeNAとは2差に縮まった。甲子園で勝てなければ、上位浮上はありえない。指揮官は「それ(選手たちに重圧があるのか)は分からないけどね。そりゃあ、誰だって勝ちたいと思っているし、打ちたいと思っている」と言葉に力を込めた。

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2018年8月30日のニュース