阪神 鳥谷 通算814打点 金本監督抜いて球団単独5位に

[ 2018年8月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―4ヤクルト ( 2018年8月29日    甲子園 )

4回1死三塁、鳥谷が打点を記録する(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神・鳥谷が、また球団史に名を響かせた。29日のヤクルト戦(甲子園)で、4点ビハインドの4回。ナバーロの適時打で1点を返してなおも1死一、三塁の場面で、古野の外角変化球を三塁前に転がし、ナバーロを2点目のホーム生還させた。打球の弱さにより併殺打を免れただけでなく三塁・宮本の一塁への悪送球を誘発してチャンスを残した。

 序盤で漂い始めていたワンサイドゲームの雰囲気に待ったをかけた。これが自身通算814打点目となり、並んでいた金本監督(阪神在籍時のみ)を抜いて球団単独5位に。積み重ねの結果なうえに、記録を追っているわけでもないため「別に何もないですよ」と話すに留めた。しかし、主にチャンスメークの役割を担ってきたにも関わらずこの数字は、「出続ける」を信条とする鳥谷ならではの凄さを表している。

 1、3打席目に放った中堅への飛球もバットの芯で捉えた鋭い打球だった。2本とも早大時代の同僚であるヤクルト・青木の広い守備範囲に幅まれはしたが、力のある速球にコンタクトし、状態の良さがうかがえた。

 若手野手に疲れが見え始めた夏場から出場機会が増えている。苦境を乗り越えようとする猛虎にあって、福留、糸井を含めたベテランが頼みの綱だ。

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2018年8月30日のニュース