ソフトB 3試合連続2桁安打で快勝 西武追走へ再スタート

[ 2018年8月30日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―0ロッテ ( 2018年8月29日    ヤフオクD )

6回1死満塁、適時二塁打を放った明石(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは29日、ロッテに7―0で快勝した。0―0の6回1死満塁で代打で起用された明石健志内野手(32)が決勝の右翼線適時二塁打。その後も打線がつながり3試合連続2桁安打をマークした。投手陣は4投手の完封リレーで相手打線を2安打に封じた。前日に連勝が9で止まったチームが、首位・西武追走へ、再スタートを切った。

 怖さは忘れていた。0―0の6回1死満塁。代打・明石が、シェッパーズの内角直球を思い切り引っ張った。打球は一塁線を破る2点二塁打になった。今季初タイムリーは、決勝打となった。

 「みんなが回してくれたチャンス。何とか点を、と。いいところに飛んでくれた」

 プロ15年目のシーズンは、故障との戦いが続く。春季キャンプ中に腰を痛め、自力歩行ができなくなって入院。数日間、病院のベットで過ごした。練習に復帰すると「ユニホームのズボンがブカブカになっていて焦った」と下半身の筋力がなくなっていた。再発防止策として、体の柔軟性を見直すことから始めた。「もう、あんな思いはしたくない」とケアにも時間を割いた。

 6月に再び痛みが出て再調整を強いられた。慎重にリハビリをこなし、2軍戦で状態を上げ「投手の球のスピードに対して、腰が間に合う動きになった」。8月に1軍に戻ると、チームは9連勝。前日に手痛い一敗を喫していただけに「今日の1勝は大きい。前半戦の1勝とは違う。“あそこでもう1勝できていたら”という経験もしてきているので」と言った。

 チームはシェッパーズとは中継ぎで3試合、対戦があったが、先発登板は初めて。左打者には外角への配球が多いと読んでいたが、「ふたを開けたら入って来る球が多かった」(藤本打撃コーチ)。3回の攻撃前に円陣を組み、左打者も内角を狙うことを確認した。6回には柳田、中村晃の左打者2人が好機を広げ、切り札の明石につなげた。

 首位・西武が勝ったためゲーム差は6のまま。厳しい状況は変わらないが、工藤監督は「今日勝てたのは大きい。(明石は)満塁でよく打ってくれた」。残り32試合。しびれる終盤戦へ向け、明石は「(腰は)試合になると気が回らない。いいパフォーマンスを出すことだけ」と力を込めた。

続きを表示

2018年8月30日のニュース