オリックス　２０日先発のドラ１馬場「ゼロにこだわって投げられたら」

　２０日のオリックス戦（甲子園）で１軍初登板初先発するドラフト１位の馬場が、甲子園で行われた投手指名練習に参加した。実際のマウンドを使い４５球の投球練習を行って、スライダーやフォークなど持ち球全てを確認。「楽しみもあり、でも気持ち的には（打者と）勝負しないといけない。勝つ気持ちを強く持ちたい。ゼロにこだわって投げられたら」と抱負を口にした。

　同２位の高橋遥、同５位の谷川にプロ初勝利は先を越されたが、焦りはない。２軍戦では、５試合に登板して３勝１敗、防御率１・８９と安定。矢野２軍監督から送られた「いつも通り。今までの投球をするのが第一」との助言を念頭に置き、闘志を前面に出してマウンドに上がるつもり。「強い気持ちをどんどん出して、自分の中の弱気をなくす。まずは勝つ、試合をつくる、チームの勝ちにこだわりたい」と、“弱気は最大の敵”と言わんばかりに力強く語った。

　投球練習を視察した金村投手コーチは「今まで２軍の投球も見ているから。やってきたことをやるだけでいいからね、と話した」と、気負わずに投球するようにアドバイス。磨いてきた直球を軸に、新人らしい思い切った投球を期待された。

　宮城県出身で、東日本大震災を経験しているだけに、この日の大阪北部を震源とした地震には「体では覚えていて、反応してしまった」と神妙な面持ちだった。