新二刀流!日本ハム 上原 プロ1号&今季1勝「今日だけはホッとします」

[ 2018年6月19日 05:30 ]

交流戦   日本ハム6―2広島 ( 2018年6月18日    マツダ )

5回無死、右越えにソロを放つ上原(撮影・岡田 丈靖)
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 日本ハム・上原が、広陵時代に3年間を過ごした広島でとてつもない身体能力を発揮した。今季2度目の先発登板で、打席に入るのはプロ入り後初めて。三振の後、5回の第2打席だった。1メートル90の長身が低めに沈むフォークを長い手ですくい上げ、感触の残る右手を高く突き上げた。

 「打った瞬間、行くかもしれないと思った。(ホームランボールは)親に渡したい」。大谷がエンゼルスに移籍し、二刀流不在となったチーム。栗山監督は新たな才能の出現に「二刀流の資料を引っ張り出す」と満面の笑みだった。

 15年ドラフト1位で入団も過去2年は1勝5敗。昨オフの契約更改交渉では球団から野手転向を打診された。だが、投手へのこだわりから固辞。「本職」も、この日は粘り強かった。5回2死一、二塁で代打・会沢をフォークで空振り三振。広陵・中井哲之監督の家族や同級生が見守る前で、5回1失点で今季初勝利をつかみ「少ないチャンスで結果を出さないといけない立場。今日だけはホッとします」と笑った。

 今季2度の先発で計10回3失点。26、27日には故郷の沖縄でソフトバンク戦があり、栗山監督は「可能性はある」と示唆した。西武に1ゲーム差に接近。次のマウンドは首位獲りの舞台かもしれない。 (東尾 洋樹)

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