“空気を変える男”新井さん 前回の雪辱を 敵地での中日3連戦に闘志

[ 2018年5月14日 08:31 ]

セ・リーグ   広島―阪神(雨天中止) ( 2018年5月13日    マツダ )

<広・神>広島ナインは練習前、新井を中心に円陣を組む
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 広島は13日の阪神戦(マツダ)が降雨中止となり、明日15日からナゴヤドームに舞台を移して中日3連戦。敵地では前回3連敗を喫しており、雪辱を期しての戦いになる。その先導役が“空気を変える男”新井貴浩内野手(41)だ。百戦錬磨のベテランは、独特の雰囲気に惑わされることなく、普段通りのカープ野球を貫く重要性を強調した。

 阪神戦に備えて屋内練習場で汗を流したナインは、午後1時25分に降雨中止が決まると、次なる戦いに気持ちを切り替えた。明日15日からの中日3連戦。長らく鬼門だったナゴヤドームが舞台だ。新井がその印象を語る。

 「基本的には投手有利。マウンドが高く、球場は広い。独特の雰囲気があり、重たい試合展開が多い。そういうイメージかな」

 新井を欠く中での前回3連戦(4月20日〜22日)がまさにそうだった。3点リードの7回に投手陣が崩れて初戦を落とすと、2戦目も3度のリードを守れず競り負け。3戦目は5回以降無安打に抑えられ、拙守も響いて逃げ切られた。

 今季初の同一カード3連敗。今回はその雪辱戦だ。敵地を覆う独特の雰囲気や空気感を打破し、重い試合展開に陥るケースが多い中で勝利をつかみ取るには、何が必要か、どう戦えばいいのか。ベテランは強調する。

 「自分たちがやることは決まっている。集中して、いつも通りプレーすることが大事。球場によって野球が変わるわけじゃない。ホームでも、ビジターでも、ナゴヤでも一緒」

 竜の本拠地では04年から12年まで9年連続負け越すなど鬼門だった。ただ近年は、15年(1勝10敗)を除くと五分かそれ以上の成績を残している。苦手意識を再び持たないためにも、今回の3連戦は重要だ。その意味でも41歳の存在は心強い。

 「ボク自身、そういう意識はない。いい準備をして、やることにしっかり集中したい」

 ナゴヤドームでは昨季、打率・296をマーク。スタメン出場すればもちろん、ベンチスタートでも、精神的な支柱がそこに居るだけでムードが変わる。故障が完治し、1軍復帰した11日の阪神戦で打線が爆発したのが好例。ベテランには空気を変え、竜倒につながる一打を期待したい。(江尾 卓也)

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2018年5月14日のニュース