乙訓 終盤の集中打で逆転4強 準決勝はVS東山

[ 2018年5月14日 14:07 ]

春季京都大会準々決勝   乙訓6―4福知山成美 ( 2018年5月14日    わかさスタジアム京都 )

<春季京都大会準々決勝 乙訓・福知山成美>2番手で好投し、逆転の流れをつくった乙訓の左腕・富山
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 選抜出場校の乙訓が逆転で4強入りを決めた。公式戦初先発の高木優雅投手(3年)は初回、遊撃手の失策から3連打を浴びるなど4失点。計6失策と守備の乱れで苦しい展開を強いられたが、終盤の集中打でひっくり返した。

 7回無死二塁から茨木祐哉内野手(3年)が中堅へ適時二塁打を放って1点を返すと、8回は4連打を含む計5本の単打を集めて一挙5得点。市川靖久監督は「こういうゲームをひっくり返さないと、力はつかない。守備で課題は出ましたが、しんどいゲームを終盤にひっくり返したことは大きい」と部員を称えた。

 指揮官は7回以降、左打者はまっすぐを、右打者はスライダーを狙うよう指示。終盤の逆転劇につなげた。8回に同点となる右前適時打を放った中川健太郎主将(3年)は「苦しかった。苦しい展開でも勝てたことは良かったです」と安堵の笑みを浮かべた。

 逆転劇の流れをつくったのはプロ注目の最速138キロ左腕・富山太樹投手(3年)だ。2番手で登板すると、5回1/3を被安打2の4奪三振、無失点と好投した。2試合計6回2/3を4失点と精彩を欠いた今春の選抜。聖地での反省を糧に「攻撃にリズムをつけたかった」と汗をぬぐった。準決勝の相手は東山に決まった。100回大会の節目を迎える今夏。“前哨戦”でも力の限り腕を振るつもりだ。

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2018年5月14日のニュース