楽天・内田 今季初安打が1号 OP戦首位打者、18打席目でやっと快音

[ 2018年5月14日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天9―1オリックス ( 2018年5月13日    京セラD )

<オ・楽>8回無死、内田は左越えソロを放つ
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 豪快な一発で今季最多4連勝に花を添えた。5―1と押せ押せムードの中で迎えた8回だった。楽天・内田のバットが小林のフォークを捉えた。打球は京セラドームの左翼2階席最深部まで飛ぶ、120メートルの特大ソロだ。

 「感触が良かった。ほっとしています」。今季18打席目の初安打は2年ぶりのアーチ。通算でも3本目だ。5年目の今季は春季キャンプから絶好調で、オープン戦は打率・386で首位打者。4本塁打は日本人トップタイを記録した。開幕は初のスタメンスタート。しかし、22歳はレギュラーシーズンでの厳しい攻めに苦しんだ。

 「打席で迷いがあった」と凡退のたびに下を向いた。4月5日に早々と2軍落ち。再び昇格するまで1カ月かかった。2軍で栗原打撃コーチ(現1軍打撃コーチ)に「ゆったりとタイミングを取り、振りだしを早くする」と指導を受け、待ちに待った一発。9回にも左前適時打を放った。

 小学5年のとき父親を亡くし、母・敬子さん(54)に女手ひとつで育ててもらった。入団時の契約金6000万円は全額プレゼントしたが、母の日には「何もしてあげた記憶がない」と苦笑い。母の日でもメールをする余裕はなかったが、感謝の言葉の代わりにアーチを届けた。

 アマダーが左膝を痛めて離脱したが、その穴を埋める活躍。梨田監督も「内田は少しずつ上がってきたかな」とご満悦だ。「結果を気にせず、自分の打撃をしたい」。和製大砲が、チームに勢いをつけた。 (君島 圭介)

 ◆内田 靖人(うちだ・やすひと)1995年(平7)5月30日生まれ、福島県いわき市出身の22歳。小3から野球を始め、中学時代に「いわき松風クラブ」で全国ベスト8。常総学院では12年夏から3季連続で甲子園出場し、13年の18UW杯では4番で日本の準優勝に貢献した。高校通算37本塁打。同年ドラフト2位で楽天に入団。捕手から内野手に転向。右投げ右打ち。1メートル85、86キロ。家族は母、姉。

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