ヤク広岡5安打大暴れ!5戦無安打一転 宮本ヘッドの喝効果?

[ 2018年4月8日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト15―8巨人 ( 2018年4月7日    神宮 )

6回1死一、三塁 広岡は中前適時打を放ち、送球の間に二進
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 ヤクルト・広岡大志内野手(20)が7日、巨人戦に「7番・遊撃」で出場し、自身初の5安打2打点と大活躍した。本拠地・神宮で巨人を迎えた一戦としては史上最多となる15点を挙げたが、大爆発した打線を3年目の若武者がけん引した。昨季球団ワーストの96敗を喫して最下位に沈んだチームは2連勝で貯金2とし、単独2位に浮上した。

 3年目で初めて立つ本拠地のお立ち台で、広岡は「自分でも信じられません」と初々しく頬を緩めた。

 「緊張しすぎて…。話すのが下手なので、かまないようにと思っていた。3打席目(左中間適時二塁打)のことを聞かれたのに、4打席目(中前適時打)のことを答えてしまって…、やってもうた」

 5試合連続無安打だった男が、プロ初の猛打賞。しかも、5打数5安打2打点だ。「小学校以来かな」。大阪出身の関西人らしく、極限の緊張が解けると、照れ笑いを浮かべて明るく振り返った。

 これだけ打っても、開口一番に漏らしたのは「打ったことよりもタッチアップ。あれは良くなかった」と反省の弁だ。初回2死から左前打を放ったが、4―0の2回無死満塁の守備で、宮本ヘッドコーチからカミナリが落とされた。長野の平凡な遊飛で三塁走者・ゲレーロにタッチアップを許した。ベンチに戻ると、「しっかり集中していけ!」と怒鳴られた。

 そこからは尻に火が付いたように打ちまくった。3回に左前打。5回無死一塁で左中間適時二塁打を放つと、さらには6回1死一、三塁で中前適時打、7回も中前打と快音を響かせた。試合前には石井打撃コーチから投手方向に入っていたバットのヘッドを修正するように助言も受けた。開幕から遊撃で出場し、打率・174と苦しんでいたが「試合になったら思い切っていけ」と背中を押され、一気に同・321まで急上昇した。

 チームも昨季3連敗を喫した田口を攻略し今季最多16安打、15得点。神宮での巨人戦では球団史上最多得点で2連勝を飾った。その勢いを加速させたのが広岡だ。宮本ヘッドコーチも「(タッチアップは)怒鳴り散らしました。それから4安打。萎縮せずにいっていた」と評価した。9日は広岡の21歳誕生日。欲しいものは「ヒットです」と言い残し、愛車に乗り込んだ。 (細川 真里)

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