【ここにFOCUS】「安打じゃなくても点入る」中村“井口金言”で覚醒

[ 2018年3月8日 10:20 ]

オープン戦   ロッテ4―10巨人 ( 2018年3月7日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>5回1死一、三塁、中村は右犠飛を打つ
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 右への意識がポイントだ。ロッテ・中村は5回1死一、三塁、巨人・吉川光の外角やや高め141キロを逆らわず、右犠飛にした。力みの抜けたスイングで着実に1点を奪った。

 「走者が三塁にいる時には中飛や右飛を打つイメージと井口監督から言われました」

 1日までの紅白戦や練習試合は無死または1死三塁で内野フライなど、凡打が目立った。だが、オープン戦開幕前にアドバイスを受けると、3日の日本ハム戦は5回1死三塁から中犠飛。「それでいいよ」の言葉に進むべき道が見つかった。

 昨季は9本塁打などキャリアハイの成績だったが、得点圏打率・223と勝負弱さがあった。金言で「ヒットじゃなくても点は入る」と考えが変わった。打席でゆとりが生まれ、低めの変化球にも手を出さなくなった。

 オープン戦9安打のうち、7本までが中堅から右。打率・750、7打点は12球団の2冠だ。「本人の中で考え方が変わった」と井口監督。3番候補の覚醒を一番、喜んだ。 (福浦 健太郎)

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2018年3月8日のニュース