ドラ5桜井 開幕1軍へ前進 5連続零封、ラミ監督「1軍に残す」

[ 2018年3月8日 07:45 ]

オープン戦   DeNA3―1阪神 ( 2018年3月7日    甲子園 )

<神・D>6回に登板した桜井は3者凡退に抑える
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 1軍残留切符をつかんだ。2番手で6回から登板したDeNAのドラフト5位左腕・桜井(日大三)の宝刀が、いきなり威力を発揮した。先頭の左打者・糸原から内角低めへのスライダーで空振り三振を奪う。続く上本は遊ゴロ、大山は外角低めの直球で見逃し三振。「腕を振って投げれば、(1軍でも)勝負ができるのかなと思った。自信になった」。高卒新人とは思えない圧巻の快投だった。

 オープン戦初登板だった2月24日の巨人戦など、2軍戦を含む実戦5試合は全て1イニング無失点。1安打しか許さず、毎試合三振を奪う。左の中継ぎはエスコバー、田中健、砂田と実績のある3人が実戦で不調。桜井は今回も一時的な1軍合流の予定だったが、ラミレス監督は「これだけのパフォーマンスを続けている。1軍に残そうと思う」と方針を転換した。今後は連投への対応力などが試される。

 甲子園での登板は昨春センバツ以来。1年前は初戦で履正社に9失点して敗れた。「いいイメージはなかったけど、払しょくできた」。ライバルが頑張っている。当時対戦したロッテ・安田が6日にオープン戦初安打となるサヨナラ打を記録し「いい刺激になった」という。この関西遠征は日本ハムと同宿で、東京で3年間しのぎを削った清宮とも再会した。食事会場で見かけ、言葉は交わさなかったが手を振り合った。

 開幕1軍が視野に入る。「シーズンが始まっていないので、まだ自分の実力だと勘違いしないようにしたい」。高校2年秋に清宮を5打席5三振に斬ったことで名を知らしめた左腕が、「左キラー」として名を売る。 (重光 晋太郎)

 ◆桜井 周斗(さくらい・しゅうと)1999年(平11)6月25日生まれ、埼玉県出身の18歳。牛沼小6年時にヤクルト?入り。日大三では1年秋から外野手としてレギュラー。3年春にはエースとして甲子園に出場した。夏は西東京大会準々決勝で敗退したが、U―18W杯日本代表入り。同年ドラフト5位でDeNA入団。1メートル78、80キロ。左投げ左打ち。

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