巨人・田口 ピカッとリーグ2冠再ゲット 8勝&防御率2.09

[ 2017年7月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2017年7月10日    東京ドーム )

<巨・ヤ>リーグトップタイの8勝目を挙げた田口はピカチュウに迎えられる
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 巨人は10日、ヤクルトに3―2で競り勝った。中5日で先発した田口麗斗投手(21)が8回5安打2失点でリーグトップタイの8勝目。防御率2・09とともにリーグ2冠に立った。同点の7回に長野久義外野手(32)が決勝の左越え7号ソロを放ち援護した。田口は自身4連勝。エース菅野との強力二枚看板を形成し、上位進出を図る。

 日本でも有名な、米国ドラマのオープニングテーマが流れる。田口が、中5日のマウンドへ走った。

 「テンポよく、リズムよく、得点につながらない入り方が多くできた」。試合前のブルペン。田口はわずか25球で肩をつくった。一昨年までは約40球を投げたが、中盤以降のスタミナ切れが目立った。疲労を軽減し、長く投げるため昨年から球数を減らした。疲れをためない工夫で「中5日は関係なかった」と言い切った。

 初球に細心の注意を払った。3回までの打者9人で8人がストライク。4回は先頭を四球で歩かせ、山田に先制の左越え2ランを浴びたが「投げミス。自分の悪いところが出た」と切り替えた。続くバレンティンから、そこまでの46球で1球もなかったチェンジアップを活用。「最初に使わなかったおかげで効いた」と空振り三振。要所で織り交ぜた。

 8回2失点。リーグトップに並ぶ8勝目で、再び防御率2・09との2冠に立った。ポケモンとのタイアップ企画で、お立ち台ではピカチュウと並び「何とか勝つぞという気持ちで挑んだ」と言った。安定感が“光り”、自身4連勝。高橋監督は「安定した投球を続けてくれている。先発の軸として回ってほしい」と期待する。

 米国で1987年から95年に放送された「フルハウス」。家族の絆が描かれ、国や世代を超えた人気を誇るファミリードラマだ。「本当に面白くて。あの曲が好きだった」と主題歌を、今季も登場曲に選んだ。田口の投球のようにテンポ良く、心地いい曲調。米国で16年2月から、その後を描く「フラーハウス」が始まった。日本版DVDの観賞を今オフの楽しみにしている。

 初出場する球宴を挟み、後半戦のドラマは続く。「まだまだ上位にいけると思う」。投手陣の中核としてチームを押し上げる。 (神田 佑)

 ▼巨人・小林(田口は)凄くいい投球をしてくれた。(山田に)打たれたけど、その後を抑えられたのは良かった。

 ≪リーグ2冠≫田口(巨)が8回2失点でセ最多タイとなる8勝目。防御率も2.09でセの1位を維持し、リーグ2冠になった。このまま、防御率、勝利ともにトップで前半戦を折り返すと、チームでは11年の内海(防御率1.50、10勝)以来だ。また、15、16年は同僚の菅野が前半戦の防御率1位。巨人勢が3年続けて前半戦の防御率1位となれば、94〜96年の斎藤雅→斎藤雅→ガルベス以来21年ぶりとなるがどうか。

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