【岩手】高田 背番号20が陰の立役者 “気配り担当”菅野の声が後押し

[ 2017年7月11日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権岩手大会2回戦   高田11―0一戸 ( 2017年7月10日    花巻 )

<高田・一戸>初回1死二、三塁、高田・村上祐の適時打で生還した二走・蒲生(左)を出迎える菅野
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 背番号20の菅野雄大(3年)は「気配り担当」としてチームを支える。強打が持ち味の外野手。だが「自分は野球のプレーより、ベンチワークを評価されて選ばれたと思っている」と、自己評価は控えめだ。

 誰よりも大きな声で選手を鼓舞するが、翌日に声をからしてしまうことも少なくない。「後先考えず一生懸命やり過ぎてしまって。監督から“よく言えば真っすぐ、悪く言えば融通が利かない”と言われます」とはにかむ。

 そんな性格の原点は、中学時代。所属した高田東中野球部の顧問・半田昭仁さん(56)の影響が大きい。「凄く厳しかったけど、選手の自主性を尊重してくれた」。同中は菅野が2年の時、小友、広田、米崎の3校が合併して誕生。「最初は母校がなくなるようで寂しかったけど、大切な仲間ができた」と前向きに捉える。

 水野や村上諒ら、高田東中出身は同学年18人のうち9人。みんなで一緒に高田高校を強くしようと、進学した。最後の夏、絶対にその願いをかなえる。 (金子 しのぶ)

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2017年7月11日のニュース