大田、ハム53試合で10号 巨人8年で9発も“のびのび”効果

[ 2017年7月3日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム8―3ロッテ ( 2017年7月2日    ZOZOマリン )

<ロ・日>6回、左中間へ決勝の10号ソロを放つ大田
Photo By スポニチ

 日本ハム・大田は狙った。6回先頭。この回から登板した有吉の初球の142キロ直球を捉え、ライナーで左中間席に突き刺した。9年目で自身初の2桁、10号ソロが決勝弾となり「(前日に有吉の)直球を打って併殺になった。そこはアジャストできるイメージがあった」と納得の表情を浮かべた。

 直近5試合は20打数2安打(打率・100)。試合に出続ける喜びを感じる一方で、結果が出ない苦しみを感じていた。「思い切っていけていないところがあった」。だが、持ち味はフルスイング。4三振したが、8回にも2点打を放ち2安打3打点。巨人時代の8年間で通算9本塁打だった大器が、今季53試合で上回った。

 試合前に必ず電動式の「ストレッチロール」と呼ばれる器具で入念に脇腹付近をストレッチする。カブス・上原も愛用する筒状のポールを体に沿って転がすことにより、筋肉や骨を覆う筋膜を「剥がす」感覚だという。3分間に約1万回の振動は体の可動域を広げる効果もあり、打席で前かがみになる癖がある大田は「毎日(真っすぐになるように)調整している」と話した。

 栗山監督は「疲れを取るのも技術。レギュラーを獲るために乗り越えないと」と話す。進化の歩みを止めるわけにはいかない。 (柳原 直之)

続きを表示

この記事のフォト

2017年7月3日のニュース