藤浪 昇格は来月以降へ…大荒れ7失点「フォーム見失って」危険球退場

[ 2017年7月3日 08:40 ]

<ウエスタン、中・神>2回2死満塁、藤浪は遠藤に押し出し四球を与え、顔をしかめる
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 再調整中の阪神・藤浪が、ウエスタン・リーグの中日戦に先発し4回0/37安打7失点。5回には頭部死球で危険球退場となるなど大荒れで、1軍昇格も遠のく内容だった。

 「完全に抜けたボール。フォームを見失って、バランスを取れずに投げてしまった」

 ナゴヤ球場が騒然となったのは5回だ。連打で1点を失い、なおも無死一塁。石垣への5球目、144キロ直球がヘルメットを直撃した。倒れ込む相手を見つめ、呆然とマウンドに立ち尽くすしかなかった。

 序盤から“自分”を見失った。「フォーム的におかしくなったところで、自分で戻せないのが第一」と振り返ったように、一度、引っかけや、抜けるボールが出ると、修正ができなかった。2回は、自らの一塁悪送球に、押し出し含む計3四死球が絡んで3失点。7安打のうち5本が内野安打と、打ち込まれた印象はない中で、課題の制球難を露呈した。

 試合後、掛布監督ら2軍首脳陣の方針で約3週間、鳴尾浜で投球フォームの修正に取り組む“ミニキャンプ”が決定。21日からのソフトバンク3連戦(甲子園)での復帰を見据え、1軍昇格は、早くても8月以降になる見込みだ。

 「当たり前にできていたことが、当たり前にできていない。ストライクゾーンに投げる感覚を確立する。元々、持っていたものなので、取り戻したい」

 もがき苦しむ若きエースは、自力で完全復活へのきっかけを探し出す。(遠藤 礼)

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