ヤクルト 9日にも自力V消滅 止まらん8連敗に真中監督お手上げ

[ 2017年6月9日 06:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   ヤクルト0―15ソフトバンク ( 2017年6月8日    ヤフオクドーム )

<ソ・ヤ>ベンチで渋い表情の真中監督(左)と中尾
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 巨人だけではない。ヤクルトも、もがいている。引き分けを挟んだ8連敗。15年5月の9連敗以来となるトンネルに、真中監督は「福岡のファンに、いいところを見せることができず申し訳ない」と声を絞り出した。

 プロ初登板初先発のドラフト4位左腕・中尾は3回7失点。2番手・中島ものみ込まれた。打者一巡の猛攻を2度も食らった。20被安打、15失点はともに今季ワースト。さらに打線も無得点に封じ込められた。

 最大の原因は負傷者による戦力ダウンだ。野手は川端、畠山、投手は山中、小川が離脱中。さらに右足違和感でバレンティンも出場選手登録を抹消された。強力ソフトバンク打線を相手に、連敗ストップを新人・中尾に託すのが現状だ。

 山田の不振も大きい。交流戦9試合を終え、打率・111、2本塁打、4打点。連日の早出特打をこなすなど脱却への努力を重ねているが、なかなか本来の輝きは戻らない。コンディションも万全とは言いがたい。3打数無安打のこの日は「結果の通りです」と責任を背負った。

 交流戦9試合の1試合平均得点はわずか2点。指揮官も「全然、(打線が)まったくですね」と話す。セ・リーグに比べて球速の速いパの投手に対し、バットを短く握るなど策は練るが、結果がついてこない。

 9日のロッテ戦に敗れた上で、首位・広島が楽天に勝つと自力Vが消滅する。2年前のリーグ優勝チームが、苦しんでいる。(川手 達矢)

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2017年6月9日のニュース